雑多日録 atrandom 感じたこと、考えたこと、見たもの、会った人。
昨日の記録、明日の予定、今日の仕事。メモがわりのページです。


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2003年6月20日 (金)F.H.

 

今日の消火栓。英語ではFire Hydrant(ファイア・ハイドラント)略称F.H. ランダムハウス辞書からの受け売りです。タコのようでもあり。「漫画読本」のヒゲおじさんのようでもある(チョー古いよ!)
 
2003年6月18日 (水)食べたもの

    

三食ハムサンドなどという雑な食事をしている私ではあるが、ときにはおいしいものを食べにいくこともある。先週は、うちの近所、というか歩いて30分くらいの(でもウォーキングでよく行き来する)白金4丁目のお蕎麦屋さん、三合菴(さんごうあん)の夜のコース(5000円)を食べにいった。

ちょっと数えきないほどの品数だったんだけど、野菜中心で、とてもヘルシー、味もよかった。満足。ひとつずつの量は少ないのだが、けっこうおなかにたまった。最初は冷たい茶碗蒸しから、アスパラのおひたしや、里芋の揚げたの、冷やし豆腐、ナスの煮物など。雨に降られて寒かったので、お酒は八海山の燗。

写真は、のれん、玉子焼き、せいろ、デザートの黒糖アイス。

食べたものを写真で報告するウェブログが流行らしいけど、どうしても特別な機会の食事しか写真に撮らないね。三食ハムサンドを撮ればよかった……みんな同じだけど(でも、中身は微妙に違うんだよ。チーズの種類とかね)
 
2003年6月11日 (水)木漏れ日

 

林試の森公園を歩いていたら、木漏れ日がちらちら動いて、とても美しかったので撮ってみた。この世は舞台、日の光はスポットライト……という感じ。自然のステージ。太陽は偉大である。まっすぐ伸びる木もきれいで気持よい。なんだか、地面に埋まった黄金みたい。

ちょっと前まで若葉だったのが、だんだん緑が濃い色に変わり、日差しが強くなるにつれ、陰も濃くなる。これが冬になると、葉が落ちて、枝のあいだから、弱まった日差しが地面まで届くようになる。ほんと、自然のシステムってうまくできてるね。
 
2003年6月4日 (水)マース煮

 

食べたもの。魚のマース煮。沖縄の塩がおいしいのだ。金目鯛に似た淡白さで、身は真鯛のようにしまっている。えっと、魚の名前は忘れた。マース煮の写真は前にも載せたっけ? 風邪はやっと完治のもよう。まだ眠い。

あちこち出かけたいのに、風邪のせいでスケジュールが遅れまくりで引きこもり状態である。しかし、今日は埼玉スタジアムへ浦和レッズ対フェイエノールト戦を見にいくのだ!
 
2003年6月1日 (日)ジュリアン・ムーア

 

『めぐりあう時間たち』のジュリアン・ムーア。きれいだった。ドレスがまた素敵で、50年代ファッション。いまでは、ちょっと着られない花柄でウェストしぼったワンピースにボレロ、みたいな。

マドンナみたいになっちゃったカラー版も並べて載せてみました。

 
2003年5月22日 (木)去年のスニーカー

 

若者にとって、携帯電話をもっていないことは去年のスニーカーをはいているようなものなのだそうだ。あってはならないこと、仲間はずれにされちゃうらしい。

うーむ。去年のスニーカーかぁ。五年くらい前のスニーカーをもっている私……。それどころか、30年くらいデザインが変わっていない月星マークの紺のスニーカー(というより、運動靴)まであるな。若者じゃないからいいけど。

しかし、携帯電話依存症は、思い当たる。今日は何日だっけ? とか、すぐ携帯電話を見てしまうし、腕時計がわりだし、スケジュール帖にもしているし、もちろん住所録でもあり、メモ帖、計算機としても使っている。メールチェックをして、夜は懐中電灯代わりにもしている(そんな私だが、写真だけはカメラ付携帯を使わないのさ)。

いつのまにか生活になくてはならないものになってしまった、携帯電話。あとは、万歩計の機能が欲しいな(これ、簡単だと思うのに、メーカーはなぜ作らないんだろう……あ、そうか、若者は万歩計なんか欲しくないし、中高年は携帯電話になじんでいないからか)
 
2003年5月18日 (日)熱帯

 

西表島へ行ってきた。沖縄地方はもう梅雨入りで、蒸し暑い! 熱帯でのジャングル・クルーズは、なんとなく気分が沈む。ジャングルのどこかで琉球大学の学生さんが行方不明になっているらしい。

熱帯は生命力が過剰に溢れていて、自然はちっともやさしくなんかないことがわかる。
 
2003年5月9日 (金)ツツジ

 

5月5日に友達と葉山へハイキングに行ったとき、山の中でのびのびと生えているツツジを見た。ツツジの花はなんとなく、息苦しい感じがして、しつこくて、これまであまり好きじゃなかったんだけど、それは都会の植え込みでむりやり剪定されていたからなのね。

背が高く樹木の姿をしているツツジは、華やかで、開放感があった。濃いピンク色も新緑の緑のなかでは鮮やかに映えていた。あまり先入観で、好き嫌いをいわないほうがいいですね。
 
2003年5月7日 (水)たらの芽


 

食べたもの日記みたいだな。たらの芽のてんぷら、鯛のつくり、筍の土佐煮、お酒は浦霞の冷。こういうメニューがいいな。年齢のせいである。しかも、これを二人で分けて満腹してしまうのだから。

それでも、なぜ体重が減らない? 不思議だ……

体重が、なんて口癖のように書いていると『ブリジット・ジョーンズの日記』みたいで、すごくヤ。『BJの日記』は『高慢と偏見』にもとづいているといわれていて、たしかにミスター・ダーシーが出てくるし、口の重い誠実な男と、不誠実なプレイボーイという図式は似ているが、肝心の主人公、ブリジットとエリザベス(リジー)とでは大違いじゃないの? 30歳間近で、煙草とお酒がやめられず、太めで、ダイエットに必死で、というブリジットにダーシーが惚れる?

 
2003年5月1日 (木)鮎

 

稚鮎のてんぷら。抹茶塩で食べる。ほんとは、成魚になった鮎の塩焼きのほうがずっと好きなのだが……。私は鮎が好きである。子供のころは川魚は皮が固いし、骨が多いし、あまり好きではなかった。それが、やはり大人になると味覚も変わるんですね。この季節しか食べられないというのも、魅力のひとつなのだろう。この季節といえば、空豆も大好物。空豆は塩ゆでにかぎる。ビールで空豆。いいですね。空豆は子供のころから好きだった。形もかわいいし、色もいいよね。初夏らしくって。筍やカツオも旬だし、ダイエットには向かない季節だなー、いや、むしろ和食はダイエットにいいんだよね。どんどん食べよう!(いいのか?)
 
2003年4月24日 (木)チェシャ猫?

 

町を歩いていると、いろんなものに出会うね。木の枝にちんまりと座した猫。『不思議の国のアリス』に出てくるチェシャ猫か? 「アリス」では、にやにや笑いだけ残して消えてしまうのだが、この猫は消えなかった。そもそも、にやにや笑いをしているかどうか、あまりに真っ黒なので見えなかった。そういえば、妙に黒すぎて目鼻立ちがはっきりしないのも変だった。幻想かもね。
 
2003年4月20日 (日)セルフ

 

四国へ行ってきました。高速道路のSAにも、名物讃岐うどんのセルフの店があった。

手順はというと、まず丼に入ったうどん(大盛もある)をとって、うどんを手漉しざる(写真左の右端に見える)に入れてお湯にくぐらせる。トッピングの棚(写真左の中央)から、好きなものを選んでうどんの上に載せる。上の段にてんぷら各種、コロッケ、鶏のから揚げ、さつまあげなど。揚げ物が多い。中段にはいなり寿司やおにぎりなども見える。ネギと揚げ玉は無料。好きなだけ入れられる。左端にはおでんの容器がちょっとだけ見える。おでんも讃岐名物らしい。タンクから「だし」を注ぐ(醤油のぶっかけうどんの場合は醤油をかける)。レジで清算する。できあがり(右)。

トッピングやサイドディッシュのいなり寿司にも惹かれたが、旅館でちゃんと朝食を食べたあとの朝10時ということもあり、素うどんにしておいた。ガソリンスタンドもセルフの店が多かった。讃岐人はインディペンデントなのか?

高松近郊の牟礼にあるイサム・ノグチ美術館へも行った。家に帰ってからドウス昌代著『イサム・ノグチ』を読んだが、分厚い上下二巻を一気に読んでしまった。すごく面白い。イサム・ノグチって、草月会館とか、アカリ・シリーズとか、名前と作品はなんとなく知っていたが、こんな人だったとは! 

四国旅行、レンタカーのすりむき事故さえなかったらもっと楽しかったんだけど……。
 
2003年4月10日 (木)akari

bad news と good news があると言われたら、どっちから聞く? 私はまずbadのほうから聞く。
今日のバッドニュース。このあいだレンタカーを石にずりずりっとこすった修理代の請求書××万円也が来たこと。はー(溜息)
グッドニュースのほうは、増刷の通知。「わーい!」 でも、修理代で帳消しなり(あーあ)

今日の失敗。即ネットバンキングで振込みをしたんだけど、直後に銀行から電話がかかってきちゃったよ。なにかと思ったら、レンタカーとタイプすべきところが「レンカター」になってます、だって。
もう一つの失敗。5月に西表島へ行くので、石垣-沖縄のバーゲン航空券を買ったつもりでいたのに、なんと! 予約だけして入金をすっかり忘れていて、予約が取り消しになっちゃってた。同じ失敗をしたの2度目。あー、こういうときだけ有能な秘書がほしい。

写真はTDCのギャラリーでやっていたイサム・ノグチ展より「アカリ」。宮崎駿の作品に出てくるキャラクターみたいでカワイー。
 
2003年4月3日 (木)フクロウ

鉛筆で描いたスケッチをコンピューターにとりこんで塗り絵などしているのである。遊びである。なんの役にもたたないが、趣味ってそういうもんでしょう。フクロウっていうより、ミミズクかな、これは。
 
2003年3月22日 (金)親亀コケたら……

みなコケた……になるのだろうか。やーねー。

仕事が亀のように遅々たる歩みということでカメの写真。

親亀は米? 伊拉克?(中国語でイラク) 孫ガメが日本だったらやだな。
 
2003年3月13日 (木)壁の写真はキャパ撮影のノルマンディー上陸作戦

私の仕事はノンフィクション単行本の翻訳なのだが、1冊の本を訳すときに一定のリズムというか、パターンがある。だいたい1冊が250ページとして、50ページくらいまでくると壁にぶつかる。どうにもやりたくない。進まない。サボることが多くなる。やっと100ページくらいになると、わりと乗ってくる。本の世界にどっぷり浸かって、夜も明日の分を読みこんだりする。このへんはリズムに乗るのだが、そのかわり運動不足になって体調はよくない。机に向かいっぱなしになるからね。やがて200ページくらいで、こんどはパタッと足が止まる。あと50ページなのに、やる気が出ない。締め切りが迫るのでアセる。それをダマしダマし、とぼとぼやって、ようやく終わる。という具合。

ところが、いまやっているのは、事情があって、最後の50ページを先にやってしまった。いま中間の100ページ目で、調子は乗っているから毎日10ページはできるのだが、家にこもりきりで、この2日間、新聞と郵便物を取りに一階まで降りただけという引きこもり状態。腰が痛いゾ。しかし、最後の50ページはすんでいるので、残りはあと100ページというところ。いつものパターンはどう変わるのだろうか?

内容が戦争に関連したものだけに、イラクや北朝鮮の動向が気になる。写真家ロバート・キャパの伝記なんだけど、去年のガウディに続いて、こんどもスペイン市民戦争とつきあうことになった。軍事用語は苦手だ! これの前にはジョン・レノン関連本の翻訳もやっていて、そこではジョンとヨーコの反戦キャンペーンの足跡をたどった。

キャパの写真には、こんなのもある――第二次世界大戦で死んだ少年兵の足が棺おけからはみだしている。子供用の棺からちょっとだけ足がはみだすような、まだ若い少年の死を嘆いている女たち。キャパいわく「戦争の勝利というが、その実態とはこれだ」
 
2003年3月11日 (火)ピース

8日の土曜日、ワールド・ピース・ウォークのワンシーン。不肖・宮嶋の『踊る大取材線』を読んだばかりなので、カメラのファインダーをのぞかずに頭上から写真を撮るっていうのをやってみた。(すぐ影響されるアホ)。
アピールのしかたにもいろいろあることがわかった。70年代の学生運動を引きずったヘルメット、フラワームーブメント風の長髪ロングスカート・ファッション(団塊の世代とその子供たちと見た)、バギーで子供連れのファミリー・タイプ、インテリジェントなおばさまグループ、ラップで「ジュンチャ、ジュンチャ(純一郎の意味)、ブッシュ、ブッシュ」とリズムをとる若者たち、三線・ギター・タンバリン・笛の楽器派、ブッシュのかぶりものでダンス(オウムを連想してちょっと気持悪い)、No Warゼッケンをつけたテディベアを抱いたデート風カップル、通勤風スーツ姿で単独参加のおじさん、車椅子や杖の人。
 
2003年3月5日 (水)パリ・スタイル?

3月某日 友達のおうちにうかがって総勢8人で贅沢なランチ。ホステス役のnaoさんはすてきなファッションだった。黒のタートルネック・セーターに、グリーン系タータンチェックのミニスカート。ストッキングも黒で、いまはやりのメッシュ入り。細身なので、若々しく、ミセスなのにパリの女学生みたい。それで、イラストもマダムではなく、マドモワゼルにしてみました。
 
2003年2月18日 (火)伝記ガウディ

新刊訳書が出ました。『伝記 ガウディ』文藝春秋刊。税込み3700円(!)とお高いですが、ガウディに興味があるかた、スペイン・カタルーニャに関心のあるかたには面白いと思います。装丁は表に破砕タイル、裏にサグラダ・ファミリアを使って、なかなかきれいです。帯に「ガウディは単なる変わり者ではなかった!」とあり、「誰が『単なる変わり者』だなんていったんだ!」とつっこまれそうです。そういったのは私です。すみません。でも、ガウディの建物を見ると、奇妙キテレツだと思うよね? 思わない? 
 
2003年2月5日 (水)イチゴ狩/font>

イチゴ狩というのを初めてやった。まず江間イチゴ狩センターというところへ行って、そこでお金を払うと、マイクロバスでビニールハウスまでつれていってくれる。ビニールハウスはいくつもあって、番号がふってある。順番にお客を入れていくわけ。そうしないと、イチゴを食べ尽くされちゃうからね。赤くなったイチゴがなくなりそうになったら、別のハウスへお客を運ぶという手順。

ビニールハウスの前にはワゴン車が停まっていて、おじさんがその荷台からプラスチックの容器を一人に一個ずつ手渡す。小さなお弁当箱くらいの大きさで二つに分かれていて、片方にコンデンスミルク、もう片方は「へた」入れである。ハウスの中には3列の畝があって、そこにイチゴがなっている。赤いのを見つけて、ちぎって、食べる。それだけ。コンデンスミルクをつけてもいい。でも、そのままでも甘い! 洗わないで食べるのがちょっと気になったけど、少しくらいの泥はね。

なんだか、古代の狩猟採集の本能(?)が刺激されて、ついつい摘んでは食べ、食べては摘み。おもしろいね。タクシーの運転手さんの話によると、最多で50数個食べた人がいるって。

しかし、イチゴってのは造形と色彩がほんとにカワイイね。

車の手配とか、プラスチック容器を手渡すのがみんなオジサンたちで、たぶんイチゴ農家の人たちだなと推測。箱詰めにして出荷するより、客を車で運んで、勝手に摘み取らせるほうが楽で、儲けもあると見た。1人1500円だからね。

そこで提案。コンデンスミルクだけじゃなくて、ホイップクリームとか、プリンとか、チョコレートとか、スポンジケーキとか、アイスクリームとかを並べて、自分で好きなイチゴパフェを作って食べられるようにしたら受けるんじゃないかな。お皿を大中小とか用意してね。少し高くても、オコチャマや女性には人気が出ると思うな。どうでしょうか。イチゴ農家のみなさま。

ところで、イチゴ狩の「狩」ってちょっと殺伐としてない? イチゴ摘みのほうがかわいいぞ。あ、でも紅葉狩ともいうし、比喩なのかな。風流?
 
2003年2月4日 (火)梅林と富士山

伊豆修善寺の梅林へ。梅の花は大好き。香りがすがすがしい。冬で、緑のないところに、黒いごつごつした幹につく白い花がつつましい。若いころはチューリップとかスイートピーとか、かわいい花が好きだったけど、年をとるにつれて地味な花が好きになるなぁ。富士山は、これまたいつ見てもきれいな山だと思う。周囲に山がなくて、すっきり立っているところ、すそを引いたような優雅な形、世界でもこんなにきれいな山はめったにない。なんて、私はナショナリストじゃないよ。やたらと和風回帰しているわけでもない。日本旅館はちょっとね、改良の余地ありだと思うな。
 
2003年1月24日 (金)赤レンガ倉庫

 

横浜みなとみらいの赤レンガ倉庫へ『ガウディとジュジョール』展を見にいく。2月に文藝春秋社から出る『伝記ガウディ』の校了まぎわで、最後の確認のため。
桜木町からバスで赤レンガ前まで行く。寒い日だったが、空はきれいに晴れわたっている。赤レンガの建物はすっきりしていて、ガウディの展覧会にふさわしい。ジョジュールをとりあげたテレビドキュメンタリーが面白い。こんどカタルーニャへ行ったら、ジュジョールのムデルニズマ建築も見てこよう。建築はその場へ行かなくちゃ見られないからな。
帰りのバスの窓から撮ったホテル。オレンジのひと房のよう。横浜は土地勘がないので、落ち着かない。不思議な気分になって、あまりうろうろできない。なぜかな。そそくさと京浜東北線で帰宅。『伝記ガウディ』は久々の芸術家の評伝なので翻訳していてすごくおもしろかった。
 
2003年1月14日 (火)成人らしく

  

この寒いのにするか、という酔狂なことをしてみよう!
たとえば、氷ぜんざいを食べる(ミルクがけにしてみました)。ダイビングをする。ウィンドサーフィンをする。
それを写真にとってウェブサイトに載せる……とかね。
 
2003年1月4日 (土)初荷ならぬ初ミニ

初ミニ・ドライブ。風が冷たい! 今年の抱負とか、そういうのはなくて、ただ計画や予定があるだけというのは、どうなってるのかな。夢がないナー。沖縄一周することも、ミニのオーナーになることも夢だったけど、どっちもかなっちゃったしな。

夢ではないが、カポーティの小説に『かなえられた祈り』というのがあったっけ。

お正月にはイーディス・ウォートンの『歓楽の家』に読みふけった。すごくおもしろくて、TVも見ず、仕事もせずに、熱中してしまった。とても複雑で、ニュアンスに富んでいて、いろいろ考えさせるところ大で、それでいて、ぐいぐい興味をひきつけるドラマがある。人間の愚行や一筋縄ではいかない正義感や倫理観が描かれている。人の世の理不尽さ、人生の苦味がこたえる。正月に読むような本ではないかもしれないが、最近とみにビターなものにひかれるなぁ。どうしてもっと読まれないのか不思議。あいかわらず、女性作家の翻訳ものにハマっている。