【七月便り】バックナンバー 2004年  中埜有理(なかの ゆり)   2003年2002年2001年2000年はこちら





七月便り

中埜有理(2004.1)


卓上観察――あまり路上に出ず、もっぱら卓上観察に終始した暮れからお正月。

私も女の子のはしくれなので(子というのもおこがましいが……)ケーキが大好き。こんなデザート盛り合わせときたら、なーんてシアワセなんでしょう。いろいろ、ちょっとずつ、というのがいいよね。見た目もきれいだし。サンタクロースが飾りについてる!

(なかの ゆり)






七月便り

中埜有理(2004.2)


路上観察――看板編

「愛人のふんの始末を忘れずに」……? 

一瞬考えた。「愛人?」

ああ! 愛犬ね。横棒と点を削ったわけだ。
違法駐車を取り締まるまじめな看板で、文字も多いのに、こういう細かいところによく気がつくよな>私。もしかして、小姑根性?

「理由の如何を問わず」という堅苦しい文章なんだけど、「如何」の字が間違っているよ! 

「向」→「何」




七月便り


中埜有理 (2004.3)

卓上観察――ゴーヤチャンプルー定食編

このごろ路上よりも卓上観察が増えている。そんなわけで、今回の観察対象はゴーヤチャンプルー定食(700円)。すごい量! 山盛り!

チャンプルーにはゴーヤと豆腐、赤いのはニンジン、卵、そのほかにかまぼこと豚肉の切れ端が入っている。ご飯も、どんぶりではないものの、お茶碗にこれでもかというほどたっぷり。しかも、吸い物は沖縄そば入りで、沢庵2切れつき。
で、その何分か後……完食! おみごと! ちなみに食べたのは私じゃなくて、22歳男子です。

ところで、「完食」という言葉、某TV局の大食い選手権で使われて以来、市民権を得たようだが、それまで完食なんて言葉、聞いたことなかった……よね?

 
(なかのゆり)




七月便り


中埜有理(2004.4.3更新)

路上観察――お花見編

桜が満開――花見は手近なところですませようと、高輪プリンスホテルの庭を散歩してきた。
散った花びらもきれいなのだ。花びらで水路が詰まっていたけどね。 
花見弁当もおいしゅうございました。




七月便り


中埜有理(2004.5.1更新)

路上観察――五月の風物詩

看板や標識というのは、ある個人なりグループなりが、社会に対して一種のメッセージを伝える道具なのだが、これはなんとストレートな表現。

変な人でます。

木の芽どきですなぁ。
五月です。端午の節句です。

というわけで、カーネル・サンダースおじさんが鎧兜の武者姿に。

なんだか、紙切れを体じゅうにべたべた貼りつけただけに見えるんですけど……。「ラスト・サムライ」を見て、もう少し日本の甲冑について研究したほうがいいんじゃないか?>KFCの人

『博士が愛した数式』の健忘症の博士みたいだよ(読んだ人だけにわかる)。 
メッセージといえば、これほどわかりやすいものもないね。鹿に「鹿せんべい」を!

新緑の奈良公園で。




七月便り


中埜有理(2004.6.1更新)

路上観察――道路にはいろんなものがある

「褒められてうれしいのは才能よりも雰囲気とかムードとかその存在感」……だそうですが、私はこのビュートを見ると、なぜか(ほんとに、なぜだろう?)、ロリータ趣味で女装好きの変態ナチ高官を連想してしまうのだ。ゴメンナサイ、自動車会社の人。言ってはいけないことと思いつつ、言ってしまった。
「なまこん」って、ひらがなで書かれると、それも上下逆さになっていると、べつの読み方をしてしまいそう。「んこ」と読んじゃうよね? それって、幼稚な男子小学生なみ?
べつになんていうこともない、道ばたの看板ですが、おなかに「格安」と書いたつなぎのニイチャンがファニーだったので、写真に撮ってみた……というだけ。






七月便り


中埜有理(2004.7.1更新)

路上観察――北海道編

北海道へ行ってきました。雄大な自然やきれいな高山植物などもよかったんですが、やっぱりオモシロイのは人間の営みだなぁ、と。

「あざらしのエサあります」の張り紙。海辺の岩場に作ったプールに2頭のゴマフアザラシ(ゴマちゃん)がいて、それにあげるエサなんですが、なんておおざっぱなアザラシの絵! 

「とってもかわいい」と書いてあるのは、ゴマちゃんのことで、「あざらしのえさ」がカワイイわけではない。「4切れ入ってます」の文字に注目。私も買ってみたんだけど、ドライキャットフードみたいなものを予想していたら、生の魚を4つにぶつ切りにしたものが入っていたので、思わずギョッとしちゃったのでした。都会っ子だから。
「泳いでるイカあります」

これはイカにエサをやるんじゃはなくて、イカが私たち人間のエサになる。水槽で泳いでいるイカをすくって、その場でイカ刺しにしてくれる。函館の朝市で。

しかし、そうするとふつうに魚屋で売っているイカは「死んでるイカあります」になるのか。
これも函館の朝市。イクラのツブツブのきらめき具合がすばらしく迫力がある。写真ではうまく出なくて残念だなぁ。

しかし、実物のイクラ丼はこれほど大量にイクラがのっていなかった。
札幌から函館まで走るJRの特急北斗の車体にNHK大河ドラマ「新撰組!」のペイントが。

反対側には香取くんの近藤勇。このドラマ、かっこいい若者たちがたくさん出てくるので楽しみに見ている。なかでもお気に入りは、ちょっと屈折した斉藤一役のオダギリジョーくん。函館で土方歳三終焉の地も見てきたよ。
これは何かというと、タコ漁のおとり。このへんのタコはデカすぎてタコツボに入らないので、こういうのを沈めて、抱きついてきたところを獲るんだって。オレンジ色のはビニールでできた、おとりのカニ。これに引かれてタコが抱きつくんだそうだ。人間も面白いけど、タコの営みも面白いネ。

(なかのゆり)




七月便り


中埜有理(2004.8.1更新)

路上観察――都内某所

お暑うございます。いかがお過ごしでしょうか。私はもうバテバテです。

日差しが強くて町歩きもできません。へとへと。路上観察をしようとしても、カメラで捉えるのは、先をゆくおばちゃんだけ。
新宿地下道を歩いていたら、「新宿エイサー大会」のポスター発見。暑いなか、元気ですなー。
バテバテとかいいながら、夜遊びには出かける。ビートルズのコピーバンド「Silver Beats」をフィーチャーしたクラブにて。これはジョンのそっくりさん(若いころのジョンだね)。






七月便り


中埜有理(2004.9.1更新)

路上観察――脱力編

9月になっても暑い。私はもうバテバテです……って先月も書きましたね。

散歩途中で見かけた猫は、木陰のベンチで熟睡中。ところで、このベンチの色、なかなかステキだと思わない? ブルーの濃淡がしゃれてる。猫もノラのくせに、毛並みが真白できれい。
この炎天下、人間もマグロの水揚げ状態で寝ている。脱水症状にならないかと、ひとごとながら心配だ。
イチゴ模様のおそろいキャップと水着の女の子は元気。バテているのはパパのほうでしょう。
思わず脱力の看板……高級安宿って、大矛盾だろーと、突っ込む気力もでないよ。しかも、「グランドオープン!!」だし……もう勝手にしてください。






七月便り


中埜有理(2004.10.9更新)







路上観察――イルミネーション編

左上、代官山駅前のブロック型イルミネーション。
左下、シオサイト。これは縁起物の熊手をかたどったライト。高い吹き抜け天井の壁にかかっている。

中上と下、おなじくシオサイトのネオンサイン。クジラかな? 下の右端に、まるで人形のようなスマートな犬が。この犬を撮りたかったんだけど。

クラシックな照明もよいものです。左上は歌舞伎座客席内の赤いちょうちん。現実の世界を忘れさせ、芝居小屋という異界を感じさせる。右下は箱根の旅館の天井灯。

光はきれいですね!




七月便り


中埜有理(2004.11.3更新)

路上観察――活字編

スペルミスは誰にでもあることだから黙って見逃すのが「おとな」だと思うけど、これはあまりにもいかがなものか、というより笑える?

 gurand……grandのつもりでしょうか。

オーナーがもしかして大石さん? わざとかなー?
大活字の看板。「すずよ」は人名。

那覇市長選の選挙事務所の案内です。

ファーストネームの呼び捨てって、沖縄ではぜんぜん違和感ないみたいね。
ところで、あのPRADAがコスメに進出するらしいですよ! ミラー付ポーチ入りお試しセットを買ってみたら、また、この説明書が超こまかい文字で読めやしない。しかも、名称が以下のごとく。

ピュリファイングジェル/フェイス
ピュリファイングトナー/フェイス
ハイドレイティングジェルクリーム/フェイス
ハイドレイティングセラム/フェイス
リバイビングマスク/フェイス
シールディングバーム/リップ
シールディングバーム/リップティント

英語を使う仕事をしている私だって、こりゃわかりにくいぞ!
というわけで、落ちはありきたりな失敗で。
風呂上りにジェルを塗ったつもりが妙に白っぽいし、皮膚にしみこまない、と思ったら、洗顔料でした……顔、洗いなおし! 




七月便り


中埜有理(2004.12.3更新)



路上観察――落し物編

今年は台風が多かったね! 
台風のあとは路上にいろんなものが落ちている。
靴、そして傘。
歩いていると、道に落ちている靴をよく見かける。
どんなドラマがあったのか、と考えちゃうね。
台風の翌日、洗濯バサミで留めてあった。
白いメモに

「台風で待ってきたTシャツです。
どなた様のでしょうか?」

と書いてある。
ブランド物らしい。
馬具の拍車を模様にしているのはエルメス?


持ち主はまず出てこないだろうと思われる落し物もある。
京都二条城の重厚な門に乗っけてあったクマ(?)のぬいぐるみ。
道に落ちていたサル(?)のおもちゃ。
これ、なんていうキャラクターだっけ? 
ポリンキー? かと思ったら、ポリンキーは三角だし。
ネット検索してみたら、ピキーモンキーというのが、それらしいかな。
チェブラーシカにも似ているけど、ちょっと違う。