【七月便り】バックナンバー 2005年  中埜有理(なかの ゆり)   

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七月便り


中埜有理(2005.1.4更新)

路上観察――道の駅編

ドライブする人にはおなじみでしょうが、「道の駅」というのがあります。休憩所をかねて、食堂や売店があり、地元の名産品などを売ってます。

私は「道の駅」が大好き。日本全国の道の駅を制覇したいな……とか思っていたりして。
(上)なんと、きれいな大根でしょうか! 真っ白。そのうえ1本100円とチョー安いので感激、だけど旅行中なので買えない。

(右)冬の味覚、カブも一束150円、安くてうれしいな。カブの煮込みやシチューはおいしいよね。
これも冬ならではの「ゆず」。えっと、値段は……見えない。
一束100円で売っていた水仙の花。

爽やかな香りが新年のすがすがしさにぴったり。でも、このあたりでは、道端にも野生の水仙が咲いていた。
野菜だけじゃなく、魚も売っている。お正月用の鯛。さすがに、1尾6500円といい値段ですね。腐っても鯛か。

なんだか値段のことばかり気にしている?
こちらもお正月用のかまぼこ。

色の濃いほうが鰯のかまぼこ。東京ではあまり見かけない。137円なり。
山村ならではの冬支度。まきも一束150円。暖炉や薪ストーブにくべるんだろうなぁ。なんかほのぼの。
日用品も売っている道の駅。

これはブラジャーの売り場。だけど、同じデザイン同じ色で、サイズ違いのをみんながしているってのはちょっとヤですね。下着事情に関しては、都会のほうがいい!

(なかのゆり)




七月便り


中埜有理(2005.2.2更新)

路上観察――ヴァレンタイン・デー編

2月14日はヴァレンタイン・デー。

デパートのチョコレート売場にはハートのバルーンがふわふわ。(まだ早いせいか、売場はわりとすいてる)

商売っ気がみえみえで、チョコを送ったりもらったりでほんとにハートが浮き立つ人なんて、いまどきいるのかね? 

……というのは、あげるあてがない者のひがみでしょうか。
買物につきあわされたワンこは、荷物の番。
待ちくたびれて、あきらめ顔である。

そばの回転ドアは使用停止中だし。
おっさんとしては、チョコレートよりも
ビールのほうがうれしいのだ!


(なかのゆり)




七月便り


中埜有理(2005.3.1更新)

路上観察――けもの編

 ピーター・ビアードの新刊を読んでいたら、昔、ナイロビのストリートにはサイやライオンまで出没していたんだそうだ。いまでも、彼が住んでいるホグランチにはイボイノシシやキリンが来るんだって。

 そんなわけで路上に目をやると、都会のまんなかとはいえ、動物の姿がちらほら。 
わんこ、にゃんこは当たり前(上)。

 アヒルも見かける。右後ろには自動車のナンバープレートも見えるし、アヒルたちはほとんど家族?
 足湯に入りに来たサギはちょっと珍しい。後ろに脱衣かごがあるけど、サギには必要なし!

 ライオンやサイ(危険だ!)とまでは行かなくても、なるべくなら動物と共棲できる場所のほうがいいよね。人間が地球上の唯一のアニマルじゃないんだから。
おまけ――こんなんもいます。


(なかのゆり)




七月便り


中埜有理(2005.4.2更新)

路上観察――モリゾー&キッコロ編

 愛・地球博、いよいよ始まりましたネ。
 見にいく予定のかた、いますか? 

 PRも盛んになって、このあいだ東京駅構内でJRパビリオンのキャンペーンを兼ねたクイズをやってました。 愛・地球博のイメージ・キャラクターはモリゾー&キッコロ。あまり話題になってませんが、私は内心「きゃわいい!」と思ってます。グッズを買うまではいかないけど。 
 しかし、このモリゾー(写真右)は目つきに問題あり!

 キャペーンガールのお姉さんが出したクイズに手をあげて答える男性。
 
散歩をしてたら発見! モリゾーにそっくりの木(写真左)。で、キッコロはいないかなーと探してみた。ちょっと無理かな?
こちらが本物(平面)のキャラクター→

モリゾー&キッコロのオフィシャルサイトはこちら
クイズやゲームもあって、楽しいよ!

(なかのゆり)




七月便り


中埜有理(2005.5.1更新)

路上観察――地方都市編

 東京を離れて地方都市へ行くと、また違った路上観察の面白さがある。
 「堀マケン堂」という名前の洋品店。「マケない」=「値引きしない」と宣言しているのである。
 「わらじカリント」という商品ネーミングは、いかがなものか。わらじみたいに大きいからだけど、わらじをかじるのかと思うと、ちょっとね。
 とはいうものの、買ってみりゃよかったかなとも思う。
 羽根ボウキも東京ではあまり見かけないので、欲しいなーと思った。でも、「何に使うのだ?」と自問して、買うのは控えた。
 横の郵便受けも商品です。なんかクラシックでよいですね。




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中埜有理(2005.6.9更新)

路上観察――なつかしのムルギー・カレー

 カレーのムルギー……大学生のころによく通っていた店。なつかしー!

久しぶりに渋谷へ出たら、急にカレーが食べたくなり、百軒店まで行ってみた。まだあるかなーと内心不安だったんだけど、ちゃんとありました。店の構えがまるで変わっていなのにびっくり。

 前は厨房におじいさんがいたはずだが、現在はおばあさんが一人で仕切っていた。ウェイターさんは若い男の子が一人。次々とお客が入ってきて繁盛していた。 
 メニューも変わっていなくて、お奨めは「ムルギー・カレーの玉子のせ」1000円。

昔は野菜カレーがあったような記憶があるんだけど、いまはカレーが一種類のみ。あとは焼きチキンとサラダがある。ヨーグルト・ドリンクも定番ですね。

 新メニューといえば、ナチュラル・アイスクリーム。これは昔はなかったような気がする。季節限定で、苺ヨーグルト風味のアイスクリームがある。

 ヒマラヤ山脈のように三角形にとんがったご飯の盛り方もおんなじ。
 使っていないレンガ積みの暖炉の上にはゾウの置物。インド料理だからね。

 この店に通っていたのは20歳前後のころで、よくデートなんかもしていたのだ。いやー、もうはるか昔の話だけどね。 






七月便り


中埜有理(2005.7.1更新)

路上観察――壁の色

このおじさんは右手にスプレー缶をもち、淡々とした動作で(やる気なさそう!)、この鮮やかなピンク色のペンキを塗っている。扉のブルー、そしてこのピンク色。どんな衝動によって、この色彩が決められたのだろうか。
 この壁と扉の色には本気で感動した。美しい。アート作品も顔負けである。また質感がいいのだ。ドアの取っ手がパイプだったりする細部も。

 拡大写真も載せちゃおう。
この壁はタイル貼り。グリーンと白のチェック柄に下半分の黒が効いている。






七月便り


中埜有理(2005.8.1更新)

路上観察――動植物編

 散歩の途中に見かけたちょっと妙な動植物。
 公園の休憩所はキノコの形。
 ガウディやバロック建築にも妙なものは多いけど、これは何もひねっていないだけに無邪気ですね。単純すぎるような気もする。実用性としては、キノコの傘の下にはあまり坐りたくない。
 ファンタジー重視だとしたら、『不思議の国のアリス』のキノコほどの毒々しさがないしなー。イマイチ!
 これはなんの変哲もないスイカですが、なぜ写真を撮ったかというと、くるりんと丸まった蔓が豚の尻尾みたいでかわいかったからです。

 というわけで、豚つながりで、荻窪「ぶたや」の壁画は豚。尻尾くるりんがかわいい!




七月便り


中埜有理(2005.9.1更新)

路上観察――主張する看板

 「貸す 2F事務所または店舗」

 「貸す」という意志表示が鮮明すぎないか?
 「so what?」といたくもなっちゃうんだけど。  
 こちらは「つけ麺」の店。

 「本日は納得の出来るスープではありませんでしたので、臨時休業と致します。誠に申し訳ありません。店主」
 なんかおかしいと思うのは「納得の出来るスープではありませんでした」という言いまわしが、「どこからかスープが自然にやってくる」ようなニュアンスだからじゃない? 

 自分で作ってるんでしょうが!

 「納得できるスープが作れませんでした」といえば、プロにありまじき店主の腕のなさを露呈することになる。好意的に解釈すれば、材料が手に入らなかったとも考えられるけどね。
 この店では食べたことがないので、ふだんどれほど納得のいくスープなのか判断できないのが残念。でも、その後も食べに行ってないよ。
 お巡りさんのヒトガタ立て看(これは夕暮れなんかに遭遇すると、ちょっとギョッとする)の横に標語。

「ちょっと待て よく考えて やって良いこと 悪いこと」

 道路交通公団の幹部とか汚職警官とかに向けた標語みたいだよね。


(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2005.10.3更新)

卓上観察――沖縄編

 久しぶりにわが食卓の観察をしてみた(外食ばかりだ!)。
 糸満直送の新鮮な魚のあらのグリル。3種類の魚の頭や「かま」の部分を塩焼きしたもの。通好みの味で、沖縄産のシーソルトがきいている。ちょっとお洒落なイタリアン・レストラン僚屋(でも、ぜんぜん気取ってはいない……沖縄だもんね)。  
 昼食は「ホテルやぎ」の鯖塩焼きとろろがけ定食。どうも塩焼きが好きみたいだね。

 ご飯が黒米入り。小鉢はところてん。お茶はセルフサービスで、うっちん茶、さんぴん茶(ジャスミンティーのことを沖縄ではこう呼ぶ)、ルイボスティーなど、ヘルシー志向。

それなのに、なぜ肥満体が多い?(とくにおじさんたち)

 「やぎ」というのはメェーと鳴く山羊ではなく、屋宜と書いて、沖縄ではポピュラーな苗字なんだって。
豆腐とニラのニンニクいため。久茂地の飲み屋「轟」の定番料理。沖縄の島豆腐はおいしい!


(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2005.11.1更新)

路上観察――イメージがちがう!編

←これ、いまどきの若者が見て、どうなんでしょう?
 
 左はジェームス・ディーンかプレスリーか、というワルを気取った不良少年タイプ。
 右は顔の部分に汚れがあってよく見えないけど、髪形はまさに「タノキン」時代のトシちゃんにほかならない。
 が、この中央はいったい誰よ? ムトゥ・踊るマハラジャか? それにしてはネクタイしてるし。意外に童顔だし。
 すごい流し目。

 信じようと信じまいと、現代の東京の街角に現役で立っている理髪店の看板。
 「これみたいにして」という若者がいるとはとても思えない!
 グレンフィディックというのは、たしかスコットランドのモルト・ウィスキーの銘柄だったよね。と思ってネット検索してみたら、フィディックは鹿で、グレンは谷という意味なんだって。 
 鹿の谷かぁ。
 ハイツは高所、丘の意味で、Wuthering Heights は「嵐が丘」。
 ということは、 鹿の谷の丘ね。カッコイイじゃん。
 ……と思ったけど、じつはごく普通のアパートであった。

(なかの ゆり)




七月便り


中埜有理(2005.12.2更新)

路上観察――おしゃれサロン編

 先月の続きです。おしゃれさろん ヴイがすっかり気に入ってしまった私。

 「おしゃれさろん」というひらがなの書体もなんか洒落てない? 
 先月の「ムトゥ、踊るマハラジャ」の写真を撮ったときは全然気がつかなかったんだけど、裏にもなんと3ヴァージョンがあった! ちなみに、それぞれに名前がついている。

 「ムトゥ」はフレンチ・ダンディ! ジェームス・ディーンもどきはマイルド・ショート。トシちゃんはシティ・サーファーだって(写真は七月便りバックナンバー11月分を参照)。

 裏の三種類(右→)は上から、アダルト・ソフト、ニューリーゼント、スポーツ・メッシュ。

 ちなみに日が落ちてから店の前を通ったら、明かりがこうこうと点いていて、店主らしいおじさんもスタンバイ、現役バリバリの美容院のようでした……お客はいなかったけどね。
 カット&パーマの隣に描かれた、この彼の顔も……

……いい味だしてます。 


(なかの ゆり)