【七月便り】バックナンバー 2006年  中埜有理(なかの ゆり)   

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七月便り


中埜有理(2006.1.3更新)

 「バス乗車時のお願いとご案内」

3「行き先や乗り方が分らない時は、お気軽に運転士にご質問ください」
 手は45度の角度であげること。

4「車内では、パスカード・一日乗車券・傘の販売をしておりますので、ご利用ください」
 運転士さんが、ござのうえに品物を広げている。しかも、体育座り。

8「お降りの際、お忘れ物にご注意下さい」
 お客さん、忘れ物多すぎ!

京王バスに座布団1枚!(←古い?) 
京王バスに乗る機会があったら、ぜひ見てください。  

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.2.3更新)

 
誤植でドキッ!! 

地方のとある飛行場の待合室で。
優先席の英文に違和感が……うーん、Sheet じゃないでしょ!
  ……と思ったら、シールで Seat と訂正してあった。
せっかくシールを貼ってあるのに、わざわざ剥がす人がいるのよね。
イヂワル!
間違いに気づいたとき、担当者はさぞかし「ショック!」だったろうな。
翻訳者としてはひとごとではない。心境お察しします。
誰にでも間違いはある……と、間違えたほうに同情的になってしまうよね。
とかいいながら、ネタにしちゃってごめん。


(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.3.3更新)

SF的風景 

 ただの居酒屋の風景だが、天井の照明器具がプロペラのような影を落としていて、シュルレアリスト画家、北脇昇の作品『空港』を連想させる。
 北脇昇の絵は村上春樹の『神の子供たちはみな踊る』のカバー挿画に使われたので、知っている人も多いですよね……と思って、amazonで検索して、もう一度あらためて挿画を見てみたら、それほど似ていない。人の記憶ってあいまいなのね。


(なかの ゆり)




七月便り


中埜有理(2006.4.3更新)

しだれ桜↑

ふだんは真っ黒な幹なのに、花が咲くとこんなに真白。
桜って不思議ですね。

←新井薬師公園、下水道処理場の桜→

中野通りの桜↓






七月便り


中埜有理(2006.5.2更新)

路上観察――沖縄の食編

沖縄へ行ってきました。居酒屋海援隊のおすすめ沖縄料理だそうです。まあ、初心者コースかな(と、エラそーに)。

上から順番に右へ。
ぐるくん唐揚
ゴーヤチャンプルー
ミミガーの和え物
ゴーヤサラダ
ミーバイのバター焼き
山羊の刺身
モズク酢
珍味三点盛り(豆腐よう他)
ラフテー
紅いものてんぷら
海ぶどう
ステーキ
 いまはモズクの季節です。国際通りの「わした」の前で生のモズクを桶に山盛り売っていました(写真左)。写真右は味噌汁定食。味噌汁がおかずです。具だくさんで卵が1個落としてあります。ポーク(ランチョンミート)や豚の三枚肉も入っていたので、豚汁という感じ。店によって、具も味もちがいます。
 沖縄にじゃ郷土料理だけでなく、おしゃれな料理もあります。写真左下はフレンチ風魚のポワレ。下はオリーブ油とハーブ塩で食べるハーブ入りのパン。右下はデザートの盛り合わせ。




七月便り


中埜有理(2006.6.2更新)


黄色の靴
路上観察――足もと編

足もとを見る、って言葉がありますね。
 といって、辞書を見る(ドロナワですね――そういえば、ドロナワという言葉も辞書を引くべき言葉かも……といって、どんどん脱線していくのだが、もしかしてドロナワなんて、もう死語? 「泥棒を見てから縄をなう」泥棒を見つけてから、その泥棒を縛るための縄をなう、という意味だけど、そもそも,縄を「なう」って、いまの若者は知らんでしょう。って、私だって、縄をなうというのは知識だけで、実際にやったことも、テレビ以外で見たこともない)。
 閑話休題(この閑話休題の使い方もときどき間違える人がいて……と、どんどん脱線することが閑話、であるらしい)

 ウェブを見ると「足もとを見る」は「足もとにつけこむ」と同じ意味のように書いてある。私の印象だと、客の良し悪しを判断するのに履物を見るという、要するに、値踏みをする、の意味が強い感じだけど、でも日常的には、弱みにつけこんで不当な要求をするという意味で使っているかも。「人の足もとを見やがって」とかね。

 というここまで、全部、今月の写真とは関係なくて(つまり閑話=ムダ話)であって(というか、このエッセイそのものがムダ話ではあるが)、ここでいいたいのは、「なんか最近、派手な靴がはやってない?」というだけのことです(やっぱ、ムダ話だ)。

真っ赤な靴に
オペラピンクのスカート




七月便り


中埜有理(2006.7.2更新)


売り物?
路上観察――困ったときの猫だのみ編

 ネタがないときは猫の動向を探れ。というわけで、荒物屋さん(先月に続いて、この言葉も死語?)――家庭雑貨用品店というべきか――の店先でのうのうと寝ている猫。
 最初見たときは、ほんとに商品かと思っちゃいました。
(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.8.5更新)

広場にひるがえる旗幟にORIONの文字。
あれ? ここはどこ?
中野駅前で、毎年夏恒例のチャンプルーフェスタをやってました。
沖縄の祭といえば、エイサーとカチャーシーは欠かせませんね。
足もとには太鼓。
ブルーのスパッツというか、ゲートルというか(古!)が鮮やかでステキ。
老若男女が、踊る、踊るカチャーシー!

子供の夜更かしは沖縄の常識(?)……いや、まだ夜も早かったので、幼児虐待ではありません。

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.9.2更新)

卓上観察――エスプレッソ編

 十年くらい前までコーヒーが苦手でした。
ようやく、うすーいアメリカンなら飲めるようになりました。「番茶」だと思って飲めばいい、と気づいたからです。
 ニューヨークのダイナー、または中西部のドライブイン、またはローハイドのウィッシュボンがやかんからブリキのカップに注いでくれる情景なんかを連想して。
 それが、いまではエスプレッソが好物になりました。私も大人になったもんだ、と感慨深い……って、この年で大人って当たり前じゃん。
 『やっぱり美味しいものが好き』によると、エスプレッソの一杯分の量は大匙2杯だそうですね。このエスプレッソは、ちょうどそれくらいの量。うーん、少ない!
 エスプレッソといえば、イタリアのコーヒー豆販売会社のillyが有名。同じく『やっぱり美味しいものが好き』によると、イタリアのilly本社にはエスプレッソ研究所があるんだってね。
 これはパリの老舗デパート、サマリテーヌの屋上カフェテリアで飲んだエスプレッソ。サマリテーヌは老朽化のため、現在は閉館中。
 スタバのエスプレッソは、普通のコーヒー(これでもショートです)とくらべて、あまりにも大きさが違うのがおもしろくて、思わず写真に撮ってしまいました。
 親子みたい。または、マギー審司の耳とか。
 コーヒーだけじゃなくて、紅茶も好きです。チューリップグラスに入ったチャイ。

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.10.3更新)

室内観察――横浜ニューグランド

 横浜のホテル・ニューグランドへ行ってきました。ここはマッカーサーやチャップリンも泊まった有名なホテルです。クラシックです。
 関東大震災で崩れて、再建されたとき、灰燼のなかから甦る、という意味をこめて、フェニックスの意匠を用いたそうです。大宴会場の壁のレリーフ。
 これは天井の漆喰細工。
 床の絨毯にもフェニックスの模様がありました。踏んづけて歩いて申し訳ない。
 ちょっと暗くてわかりにくいですが。
 おまけ。ビュフェスタイルのお食事でした。この写真はデザートのケーキコーナー。ケーキってほんとにきれいですね!

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.11.3更新)

路上観察――ハロウィーン

 最近、ハロウィーンがはやりですね。これもキリスト教の祝祭日の一つだと思うのだけど、日本人の宗教的な節操のなさはなんでもありです!

 でも、オレンジと黒のブラックユーモア的なディスプレーはなかなか楽しいですよね。幽霊や黒猫や魔女がフィーチャーされるところがいいです。

 ところで、この写真はコーヒーショップのドトールの隅っこにひっそりと飾られていたカボチャです。

 切り込みがぞんざいなうえに、萎びかけていて、なんだかミイラの頭みたい。枝に突き刺さっているところはモズのはやにえみたいでもある。

 コワイよ! ま、それはそれで、趣旨に合っているかな、なんてね。
(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2006.12.3更新)

路上観察――冬の東京

 冬の東京はけっこう好きです。
 左の写真は、初台にあるオペラシティの窓から新宿・代々木方向を見たところ。東京は広いですね! 遠くのほうがかすんでいます。左手のNTTビルが邪魔ですが。
 右は、中野の警察学校跡地。前は剣道場や警察官の宿舎などがありましたが、調布のほうへ移転したので、すっかり空き地になりました。再開発で高層ビルが建つとか、ショッピングモールになるとかいう噂が……。公園になってくれるといいんだけどな。黄色くなったケヤキがきれい。
(なかの ゆり)