【七月便り】バックナンバー 2016年  中埜有理(なかの ゆり)   

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七月便り


中埜有理(2015.01.03.更新)



 忙中閑あり

  


 12月は師走というだけあって、なにかと世間があわただしく、落ち着いて仕事ができない。それならいっそのこと出かけてしまおうと思って、12月は美術展をいろいろ見にいった。上野の西洋美術館でやっていたフェルディナント・ホドラー展。銀杏がきれいに色づいていて、ロダンの彫刻『カレーの市民』のすばらしい背景になっていた。ホドラーの作品はあまり見たことがなく、スイスを代表する画家だとは知らなかった。湖の風景画が気に入った。美術館のレストラン「睡蓮」で、カニコロッケのランチ。

 横浜美術館ではホイッスラー展が始まった。ホイッスラーは昔ジャポニスムの本の編集をしたことがあって、それ以来、好きな画家になっている。今回の展覧会は充実していて見ごたえがあった。南米まで旅行していたとは知らなかったな。ティーサービスのスコーンと紅茶でひとやすみ。

   

 三菱一号館ではミレー展。風景画は見ていると心が落ち着く。帰りにエシレでバターを買ってきた。おいしいけど、少量で、お高い。すぐ食べきっちゃった。ぜいたくにエシレのバターとキャビアをトーストに塗って。

 展覧会に出かける合間には家で読書。アガサ・クリスティの『ゼロ時間へ』をkindleで読了。これは仕事の資料でもある。ミステリーを読むのが仕事の一環っていいよね〜。そんな感じで仕事だか遊びだか判然としない毎日のなか、なんとかこの一年も無事に過ぎた。おせち料理も食べたいものだけ作って……いや、買ってきて、新年を迎えました。今年もどうぞよろしく。忙中閑ありと題したけど、ずっとヒマって感じ。

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.02.04.更新)



 メルボルンの食卓

  


 オーストラリアのメルボルンへ行ってきました。人生初のオセアニア上陸です。

 メルボルンには中華街があります。ま、世界中どこにでもあるけど。

 中華料理店が軒を並べているのはもちろん、メルボルンの繁華街では日本食や韓国料理の店が目につきました。お寿司人気はすごい!

 テニス全豪オープンの観戦旅行だったのですが、会場の売店にも巻き寿司セットが!

 2本で11ドル(約1000円)はお高い。しかもお醤油がついていない。寿司飯の酢が薄い。中身はツナとサーモン、どっちにもきゅうりのかわりにアボカドが入っていました。

 2番目の写真は、夜遅くなって疲れたので、目についたお寿司屋さんでテイクアウトした巻き寿司。これは3本で6ドル。やっぱりイベント会場内では、すべての値段が高いです。ちゃんとお醤油も入っていました。というか、日本でもおなじみの魚の形をしたプラスチック容器入りの醤油が大量についていた。サーモンとツナとスパイシーツナ(キムチ味)。サーモンはどこでも人気。ホテルの部屋で、テレビを見ながら食べました。

 別の日には、商店街にあった日本料理店でちゃんとした寿司を(とはいえ高級店ではなく、テイクアウトの店のイートイン)。この店にはラーメンや牛丼、日本酒もメニューにありました。わさびは別添えで、稲荷寿司もついて、巻き寿司にはきゅうりも入っていた。

   

 中華街では二度食事をしました。酸辣湯スープと小龍包と五目海鮮焼きそば。チャーハンとワンタンスープと小龍包と春巻き。どうも注文がへたで、炭水化物過剰です。野菜が食べたかったんだけど。

 ホテルの朝食は西洋式ビュッフェでした。クックド・ミールのメニューは全日程少しも変わることなくつねに、ハッシュドポテト、ベイクドビーンズ、ソーセージにベーコン、スクランブルエッグでした。海苔に玉子焼きに鮭に納豆みたいな感じなのかな。

 グリーンサラダがまったくなくて、そのかわりに、なるべくフルーツをたくさんとったけど、スイカが瑞々しくて甘くておいしかった。

   

 一般的にはあいかわらずピザが大人気。街でも会場でもピザの店が繁盛していました。

 評判のいいギリシャ料理店へも行ってみました。焼肉のセットと山羊のチーズ入りサラダ、チップス(フライドポテト)にタラモディップにホームメイドパン、それにビール。おなかいっぱい。

 オーストラリアといえば、オージービーフ。ランプステーキ400gを5人でシェア。ヤラ川沿いのレストランで。

   

 会場内のラウンジでも食事しました。典型的なハンバーガー。フライドポテトが山盛り。

 サラダが食べたくて、グリーンサラダを注文。ボールにいっぱい。左はペンネパスタ。この2皿を2人で分けて食べました。

 おやつのカップケーキ、イングリッシュブレックファスト・ティーと。


(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.03.04.更新)



 春の訪れ

  

 沖縄本部(もとぶ)の海洋博公園には美ら海水族館がある。巨大な水槽で泳ぐジンベイザメやマンタはすばらしいので、友人が来るとたいてい一緒に行く。もう何度来たことか。でも、他の部分はあまりじっくり見ていないな。というわけで今回、水族館は初めてという友人2人とは別行動にして、私だけ公園の他のところを見ることにした。

 海洋博公園には、昔の家や集落を再現した一画もある。村長の家、拝み所のあるユタさんの家、高床式の穀物倉庫、御嶽などをのんびり見学したあと、おもろ植物園をざっと見た。伝承的な農村歌謡を集めた『おもろ草紙』に歌われた植物が集めてあって、本土での呼び名を併記した説明がある。じっくり見たら面白そう。その前に『おもろ草紙』を読まなければ。

 さらにいちばん奥にある熱帯ドリームセンターのラン温室を見にいった。ちょうどコンクールの結果が発表されていて、受賞した鉢にはリボンやメダルが飾られていた。しかし、どこが受賞の決め手なのか、素人にはさっぱりわからない。どれもすごくきれいだった。
   

 種類もたくさんあって、知っているのはカトレアとデンドロビウムくらい。香りのある花や食虫花もあった。ランだけじゃなくてチューリップも満開。南国のフルーツも実っていて、圧倒される。上の真ん中のはイトバショウ(バナナ)の実。この茎を裂いて糸にして芭蕉布を織る。

 近くの今帰仁城ではもう盛りは過ぎたとはいえ、避寒桜が咲いていて、これもきれいだった。もう「春満開」という感じ。沖縄、暖かくていいな〜。  

 カメラの200ミリのレンズを新しく買ったので、お試しにパシャパシャ撮ってみた。なかなかいい感じ。マクロっぽく、背景がぼかされるので雰囲気が出る。ま、腕はへぼですが。

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.04.03.更新)



 ランニング・フェスタ
  

 3月某日、近所の公園で中野ランニング・フェスタが開催された。すぐ隣なので私も参加してみた。ランニングはちょっと自信がないので、ウォーキングコースにした。

 コスプレも歓迎ということで、バットマンが走っていた。赤いジャケットはルパン三世。曇り空でちょっと肌寒いが、小学生からお年寄まで走る走る。
   

 メイド姿の女子たちも走っていた。さすがオタクの聖地中野ブロードウェイのお土地柄。ゆるきゃら(?)はお子ちゃまに人気。ランチ用にいろいろな屋台も出ていてにぎわっていた。私は南インド食堂の出店でマサラドーサを食べました。ほんとに一億総ランナー化、現代日本は健康志向なのね〜。

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.05.01.更新)



 オペラとフィギュアスケート
  

 公演やスポーツ観戦のチケットは数か月前に取らないと買えないので、はっと気が付くと、お出かけで大忙しということになったりする。4月もそうで、展覧会やコンサートやフィギュアスケート観戦でスケジュール帳が埋まってしまった。その合間にテニスのクレイシーズンが始まるし、ラファは不調だし、決算期なので帳簿付けもしなくちゃだし。

 それでも、生のコンサートやスポーツはいいですね。

 毎年春に開催される「東京・春・音楽祭」、今年もワーグナーのニーベルング・シリーズを聴いてきました。去年、『ラインの黄金』がよかったので、その続きの『ワルキューレ』。1人でワーグナーもどうかと思ったのだけれど、ウテ・レンパーがジークリンデを歌うというので、思い切って買っちゃったのでした。もともとこのオペラは語りが多くて動きはそんなにないので、コンサート形式でもまったく問題なし。ヴォータン役のシリンスが役になりきっていて、とてもよかった。
    

  フィギュアスケートは国別対抗戦で、チケット発売時期には誰が出場するかまったくわからず。たいていトップ選手が出るんだけど、羽生さんはこれまで一度も出ていないし、体調によってはパスするかもと言われていた。高橋さんも鈴木アッコちゃんも引退だし、町田さんも突如引退しちゃったし、真央ちゃんは休養中だし。

 でも、いちおう買っておいた。そしたら、一週間前に出場選手が発表になり、羽生さんが出るって! わーいそれだけで買った価値は十分にある。

 ということ、1日目と2日目を見にいった。すごい収穫でした。羽生さんの今季最高点の演技が見られたし、がんばったむら君、ジェイソンのすばらしい表現力、キュートなナム君、粋なヴォロノフ、応援もがんばったさとこちゃん、貫録のリーザなどなど、ほんとにすばらしく楽しかった。後悔といえば、エキシビションのチケットを買わなかったこと。ゆづのパリの散歩道をライブで見たかった!

 と、完全にミーハー状態ですが、オペラにくらべたらとてもお安いチケットで、まあどっちがいいとはいえませんが、どっちもいいですね!  スケート観戦のあとは、日本酒を少々と、桜えび入り羽釜炊きご飯と肉じゃがで大満足。

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.06.16.更新)



 オペラとテニス
  

 オペラとテニスに共通点なんてあるのか? テニス選手はまずオペラなんて聴きに行くことはなさそうだ。でも、オペラ歌手のプラシド・ドミンゴはテニスも見ているらしく、同じスペインのナダルが優勝するとfacebookでおめでとうのメッセージを送ったりしている。

 それはさておき、今回のパリでは、前回行きそびれたコンシェルジュリーの見学ができた。前回、入口が見つからなかったんだけど、なんだ目の前にあった。大通りに面した入口。数年前にマリー・アントワネットの伝記を翻訳したので、ここはぜひ見たかったのだ。一昨年はベルサイユにも行ったが、ガイドツアーの難点で時間が足りず、プチトリアノンまで見せてもらえなかった。そこが見たかったのに!

 アントワネットの独房が資料をもとに再現されていて、王女と護衛2人(マネキン)がいた。フランス革命の血の粛清についての説明などもあり(フランス語なので詳細はわからず)なんだかゆーうつになる。
    

 フランス王室がらみで、友人と二人でフォンテーヌブロー城へ行くことにした。ベルサイユにこりて、今回はガイドツアーはやめた。リヨン駅で切符を買うのにちょっともたついたけどね。お城はともかく、うれしかったのはジュ・ド・ポーム球戯場の見学ができたこと。いま、テニスの歴史についての本を読んでいるのだが、そこにテニスの前身であるジュ・ド・ポーム(英語ではリアル・テニス、ローン・テニスに対して)のことが出てくる。いまもプレイされていて、トーナメントもあるそうだ。実物のコートが見られて、ネット越しの観客席にすわって説明を聞いた(これもフランス語でぜんぜんわからない!)ボールはテニスのボールより小さく、はずまない。ラケットは手のひらサイズで左右対称ではない。 

 実演を早く見せてくれないかな、と期待して待っていたら、小一時間説明を聞かされた! でも、最後に実技も見せてくれて、片流れの屋根のひさしにサーブを打ち込むところも見られて感激。同行してくれた友には迷惑だったかもしれないが、私には大収穫だった。
  


 いま読んでいるテニス本によれば、テニスはサッカーや野球とはちがって、貴族的なところがあるという。ウィンブルドンへテニス観戦に行くことは、オペラを観劇しに行くことに似ている、のだそうだ。たしかに、テニスの会場には着飾ったご婦人やスーツ姿のエリートを見かけますね。せっかくパリに来ているのだから、オペラ・ガルニエでバレエ版の『天井桟敷の人々』を見にいった。振付ジョジェ・マルティネス、主役のバチストはマチュー・ガニオ。すごく楽しかった。昼はロランギャロスでテニス、夜はオペラガルニエでバレエ……最高です。

 パリの街をぶらぶら歩いていたら、シェイクスピア書店に遭遇。もともとここにあったんではなさそうだけど、懐かしくて入ってみた。お客さんがいっぱい。繁盛してるのね。本は買わず、書店のトートバッグを買った。いろいろ得るところの多いパリでした。

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.07.02.更新)



 ちょい住みローマ&パリ
  

 NHKテレビを見ていたら、あちこち移動するツアーではなく、1週間ほど外国の都市のアパートで暮らすことを「ちょい住み」といって、ドキュメンタリーを放送していた。都市滞在型の旅に人気があるのね〜。ということはあとで知ったんだけど、今回、ローマとパリでそれぞれ一週間ずつアパートを借りました。どちらもテニス大会の会場に歩いて行ける場所を選び、近所の市場で食材を買って、朝ごはんは自炊。いい点も悪い点もあるとはいえ、とても楽しかった。上の真ん中はローマのアパート。寝室にダブルベッド、居間にソファベッドがあって、この2つの部屋のあいだにトイレ・シャワーがあり(バスタブはない)、2人で借りたのだが、トイレやシャワーを遠慮しなくてすんでよかった。

 難点は、レセプションがないので、鍵の受け渡しが面倒なこと。ローマのアパートは家主さんが現地に来て受け渡し。2時と言われたのだが、飛行機が11時ころ着き、タクシーのドライバーに待ち合わせは2時だと話してそれまでカフェででも待つといったら、いますぐ来るよう電話してやるといいだし、ほんとに電話してくれて、家主さんがしぶしぶながら、その時間でいいという返事。アパートの前にいたら、中から若い女性が出てきて、それが家主さんだった。部屋の掃除をしていたらしい。無事に鍵の受け渡しができ、電気のスイッチとかwifiの使い方とか、いろいろ説明を聞いてオッケーでした。

 会場に歩いて行けるというのは、昼の試合とナイトマッチのあいだに中途半端に時間ができてしまうことがあるので、そんなときいったんアパートに帰って休めるのが助かる。全仏みたいに一度会場に入ったら出られないという場合はダメだけど、ローマは昼と夜のチケットが別だから。
    

 上の2番目はパリのアパートの入口。住宅地にあって、このドアは暗唱番号、中に入って最初のガラス戸はタッチ式の鍵、部屋のドアはふつうの鍵と3段階あるので、まず安全ではあるが、パリの一週間は一人だったので、なんとなく物音とかすると不安だった。鍵の受け渡しも、メールがきて、鍵を受け取りに別の場所のオフィスへ来てくれという。3日間のジュネーブ滞在からパリへ戻ってきて、その足でルーブルに近いオフィスへグーグル地図頼りでなんとかたどり着き、インターホンで呼びだし、二階へあがって重いドアを開けると、黒人のお兄ちゃんが顔を出し……と、かなりハードルが高い。部屋の鍵を受け取り、支払いをし、「今日は暑いね」などと話しかけると、お兄ちゃんは「でも、ぼくは寒いんだよ〜」といって、黒人特有の(エディ・マーフィーみたいな)息をのみこむケケケッという笑い声をあげて、「うわ、こういう笑い声ほんとにあるんだ」と新鮮な驚き。

 そこからバスでピガールまで行って(行き方はお兄ちゃんが教えてくれた)スーツケースを受け取って、タクシーでアパートまで行かなければいけない。タクシー乗り場で待っていたら、タクシーが来たので「乗れる?」と訊いたら、今日は家族サービス中といわれ、「あ、日曜だった」と気がついた。別のタクシーを拾ってアパートまで行くと、今度は部屋の鍵がうまく回らず、焦る。どうしよう、オフィスに電話するか、と悩んでいたら、突然ひらめいた。ドアは押しちゃだめで手前に引くのだ、と誰かが言っていたっけ。それで手前に引いて鍵を回すと、やっとのことで開いた! コツがわかれば簡単に開くようになった。そういうことでいちいちドキドキするのはアパートのマイナス点かな。ホテルじゃそんなことはないものね。

 近所にお惣菜屋さんがあって愛用した。お値段は高めだが、一人分でいろいろ食べられるのはいい。近所には魚屋さんもあって、新鮮な生の魚介類がいろいろ並んでいておいしそうだったんだけど、これは買うチャンスがなかった。
   


 曜日によっては路上に屋台が並んで野菜やオリーブやチーズなどを売っていた。観戦が夜遅くなるとお店は閉まっちゃって、スーパーしか買い物できないのが難点。あと掃除洗濯は自分でしなくちゃいけないのが面倒かな。掃除はしなかったけどゴミは出さなきゃいけないし。それでいて、宿泊代はそんなに安くない。朝ごはんが、日がたつにつれて粗食になっていくのが写真を見ても一目瞭然(笑)

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.08.04.更新)



 夏だって食欲は落ちないよ!
  

 夏休みに沖縄へ行ってきた。今回は石垣島。シュノーケルをしたり、レンタカーで島一周したり、楽しかった。
 夏の沖縄に欠かせない甘味といえばぜんざい。小豆より大きな金時豆を使って、冷たいのが特徴。このぜんざいには白玉が入っていた。石垣島のドライブ途中に立ち寄った喫茶店で。
 今回は石垣島北部の東海岸にあるサンセットビーチで泳いできた。ビーチの昼食といえば定番のカレーライス。どうってことない味だけど、泳いだあとで食べるとおいしいね。
 次の日は、米原(よねはら)ビーチでシュノーケルをしたあと、近くのカフェでがっつりエビフライ定食。目の前にビーチが広がる。
    

 石垣といえば石垣牛が有名。で、わざわざ電話をかけて「ヒレステーキありますか」と訊いたうえで出かけたステーキ屋さんのヒレステーキはちょっと残念な味だった。じつは行きたいステーキ屋さんがあったのだが、そこは日曜休日だったのです。がっかり。
 翌月曜日のランチに、あきらめきれず、当初のお目当てのステーキ屋さんへ。昼からステーキは重すぎるかとちょっと迷ってハンバーグステーキ定食にした。これは満足のいく味。でもヒレステーキ食べたかったな。
 市場でお土産を物色し、マンゴーや冷凍牛肉など、宅配便で送る手配をしてから市場の喫茶店でシークァサースカッシュ。
   


 石垣空港で那覇行の飛行機搭乗待ちのあいだにソフトクリーム。これも定番で欠かせない。
 ハンバーグやステーキばかり食べていたわけではないよ。ちゃんと沖縄料理も食べました。これは那覇の行きつけのお店で食べたフーチャンプルー。おいしい。
 東京に帰ってきて、夏にはこれがないと、という鮎の塩焼き。鮎の塩焼きが好物だというとあまり賛同を得られないんだけど、お子ちゃまにはわからない渋い味よね。というか、自分で家で焼いたらイマイチだったので、この店の塩焼きがとくにおいしいんだな。中野のちょっと高級な割烹。
 ぜんぜん食欲落ちません( ^)o(^ )。

(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.09.07.更新)



 夏のお楽しみ
 

 戻りガツオの季節です。カツオの刺身は旨い! 柳家三三さんの落語会を聞いたあと、蕎麦屋で一杯。お酒は焼酎の黒霧島。夏らしい「かぼちゃ屋」、涼を呼ぶ落語2席「ばけもの使い」と「死神」。落語には蕎麦屋が似合う。三三さんは唯一継続的に聞いている落語家さん。着物姿がすっとしていて好きです。
 
    

 テニス観戦友と夏のオフ会。左二つは、お店に頼んで用意してもらったラファエル・ナダルとアンディ・マリー応援のスイーツ・プレート。右のは、ロジャーファンの手作り、似顔絵クッキーが上にのっているロールケーキ。すごいね。
 観戦友とのオフ会はもう5年くらいになるのかな。今回は、初めてオフ会をした月島のスペイン倶楽部で集まった。いつまで続けられるかわからないけど、がんばる……のは選手です。

(なかの ゆり)










七月便り


中埜有理(2015.10.03.更新)




リトルマーメイド





世界三大がっかり名所

 ――というのがある。評判ばかり高く、じっさいに見てみると意外に小さくて地味なモニュメントということらしい。その3つとは……

  シンガポールのマーライオン
  コペンハーゲン の人魚姫の像
  ブリュッセルの小便小僧

 先月、人生初の北欧へ足を踏み入れた。5日ほどの短い旅だったが、デンマークのコペンハーゲンへ行ったので、ついでに人魚姫の像を見てきた。

 ガイドブックには中心部から徒歩でも行けると書いてあったが、足弱なのでホテルの前からタクシーに乗った。かなり走ったところにあって、これはとても歩けない距離だな、と。

 タクシーの運転手さんが「どこから来た」と訊くので、「日本から」といったら、強行採決のニュースが流れたあとらしく「パンチ、パンチ」といわれた。はるばるデンマークまで来て故国の恥を見せつけられるとは! 「It's very sad!」といったら、深くうなずかれて、共感されてしまった。アべ政権よ、「shame on you!」

 人魚の像は英語だとlittle mermaid という。これは女性の人魚を指す言葉で、男性の人魚はmerman だ。日本では男の人魚というのはあまり聞かないけど。

 現地の人のちょっと下ネタぽいジョークで、日本人の男がなぜ人魚姫を好きかというのを聞いた。上半身が裸の女で、下半身が生の魚だから(寿司が好き)というもの。あまり趣味がよくなくて笑えない。まあ(男の)議員同士が殴りあうような国だからなあ(溜息)。

 静かな波止場の波打ち際、岩の上にひっそりと坐っていた人魚姫。

 三大がっかりの話があまりも有名で、見る前から「がっかり」の印象が強すぎる。そのため、じっさいに見るとかえってそれほどがっかりしない。「がっかりしない」ことが「がっかり」だったりして。  

 アンデルセンの生家のあるオデンセにも行って、博物館も見てきました。生家に近い路地にはパステルカラーに塗られた小さな家が並んでいて、まさに童話の世界そのまま、とてもかわいらしかった。でも、夜8時にはすっかり人通りの絶える町はやっぱりちょっと刺激がない。むしろそっちのが「がっかり」かも。   

 ついでに、日本の三大がっかり名所は、札幌の時計台、高知のはりまや橋、3つ目は沖縄の守礼門または長崎のオランダ坂だそうです。この4か所は全部行ったけど、はりまや橋はちょっと存在感がなかったかな。時計台と守礼門はすてきです。ぜんぜんがっかりじゃない。
(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.11.07..更新)

    

 楽天JAPANオープンには屋台がたくさん出る。なかでも人気メニューはロティサリー・チキン。上左は、チキンとパエリャとローストビーフのコンビ。

 上中は、ロコモコ丼とグレープフルーツまるごとジュース。メイン入場口のちょうど反対側、西側のフードコートで。ロコモコ丼というのはご飯の上にハンバーグと目玉焼きがのっているもので、日系移民が考案したハワイ料理だそうです。

 上右は海鮮丼。この売り場は同じく裏側(西)の二階。築地のお店が出しているので、ネタは新鮮、とてもおいしかった。
    

 有明の帰り、友人の築地のマンションへ遊びにいき、泊まらせてもらった。25階の部屋からは東京タワーがきれいに見える。眼下には築地市場。

 翌朝は朝ご飯をたべに場外市場へ。海産物のお店がずらっと並んでいて壮観。海鮮丼やお寿司のお店が多いけど、お寿司は前の晩に食べたので、焼き魚定食が食べられるお店がないかなーと探索。

 路地の奥に発見し、サンマ塩焼き定食を食べた。築地場外、初めて行ったけど、すごく面白かった。また行きたい!
(なかの ゆり)








七月便り


中埜有理(2015.12.01..更新)

    

 世界にはさまざまな国がある。その多くの国で、お茶を飲む。先日、ロンドンへ行ってきた。イギリスといえば紅茶だ。マリオット・ホテルのバーでランチにサンドイッチと紅茶を注文したら、ポットにたっぷりの紅茶がきた。サンドイッチの具はビーフで、注文のときにパンはホワイトかブラウンかときかれた。銀器と陶磁器で優雅だが、味はそれほどたいしたものではない。サンドイッチにはフレンチフライがついてくる。ロンドンだとチップスというのかな? 右上の小さな壜の中身は、ジャムではなく、ポテト用のケチャップとマヨネーズ。気取ってるなあ。従業員もびしっとした黒スーツのバトラーみたいなおじさんだった。

 ロンドンではアフタヌーンティーも喫してみた。有名な食料品店のフォートナム&メーソンのカジュアルなカフェへ行ってみたのだが、これも喫するというより、がっつり「食べる」という感じだった。3段になったトレイは定番で、上からジャムとクロッテッドクリーム、2段目にスコーン、いちばん下には焼きトマトをのせたチーズトーストだった(3人分)。このほかに、別のお皿でたっぷりのアイスクリームがくる。残念だったのはポットにお湯が足せず、保温のためのティーコゼーもついてこなかったこと。まあ、カジュアルだからしかたがないか。値段は約25ポンド、日本円にして3000円ちょっと。

 ロンドンから帰ってすぐ、秋の紅葉を見に京都へ行った。北野天満宮のもみじ苑へ行ったのだが、入場料が700円だった。ユーロ換算するとおよそ5ユーロである。入場料に加えて、茶店でお茶とお菓子のサービスがついている。小さな餅菓子ではあるが、茶店の入口で配られ、赤いもうせんを敷いた縁台の上にはほうじ茶の入った保温ポットが置かれている。湯呑みに注ぐのはセルフサービスとはいえ、飲み放題。ポットのお茶がなくなりそうなころあいを見て、新しいのに取り換えてくれる。
      

 テニスの慶應チャレンジャー大会というのがあって、慶應大学の学生が中心になって運営している。ちゃんとしたATPの下部大会で、ランキング100位以下ではあるが海外からも選手がやってくるし、日本のトップ選手も大勢出る。会場が小さいので、目の前で試合が見られてなかなか楽しい。食べ物も工夫されていて、ちっちゃいどんぶりが2個で500円。マーボ丼と唐揚げ丼を友達と1個ずつ分けて食べた。味もいいのよ。

 一方、ロンドンのATPツアーファイナル。売店で買ったサンドイッチとヨーグルト。あんまりおいしくなかったな。

 O2アリーナのパイの店でもランチを食べた。四角いパイの中身はサーモンとホウレンソウをホワイトクリームで煮たようなもの。付け合せは選べるので、チップスとグリンピースにしてみた。ジンジャービアはノンアルコール。これで1200円くらい。そんなに大きくはないんだけど、半分でおなかいっぱいになってしまった。
(なかの ゆり)