【七月便り】バックナンバー 2016年  中埜有理(なかの ゆうり)   

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七月便り


中埜有理(2017.01.04.更新)


   


 2017年です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 今年の抱負、とか、漢字一文字で一年をあらわすと、などとよくいいますが、どうも「○○しない」というネガティブな発想になりがちです。暴飲暴食しない、落ち込まない、だらだらしない、など。「しない」ではなく、「する」で考える、ことを今年の抱負にしようと思います。先の3つの例でいえば、「おいしく食事をとる」「楽天的になる」「きびきび動く」ということですね。漢字一文字でいえば、「楽」と「動」です。「楽しく動く」――いいんじゃないでしょうか。

 暮れに沖縄読谷村へ行ってきました。サトウキビは収穫時期まっさかり。真ん中の写真はサトウキビの穂(花)です。12月から1月にかけて咲くんですね。右はゴッホ作といわれる葦(アシ・ヨシ)のスケッチ。なんだか似てるなーと思ったら、同じイネ科の植物でした。高く伸びたサトウキビが、唄の文句どおり、ざわわざわわと揺れていた。


  


 読谷村にある「むら咲き村」というテーマパークでランタン・フェスティバルが開催されていました。日が暮れると、灯りが入ってきれい。道ばたにもランタンが並んでいます。地元の子供たちや在住のアーチスト、職人さんたちが作ったんだって。


   



 ただし、だんだん沖縄テイストが強くなる。琉球王をかたどった巨大なランタンの像。有名なランタン・アーチストの作品だそうです。ニモもランタンになっていた。3枚目はなにかというと、沖縄名産べにいもタルトをかたどったもの。それから、泡盛の壜の形をしたランタン。銘柄はもちろん、地元で人気の「残波」!

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.02.03.更新)


  


 テニスの国別対抗戦(デビス・カップ)の季節がやってきた。2月の3,4,5日、世界各地で1回戦がおこなわれる。これから1年かけて、ワールドグループの16か国が競いあう。2回戦は4月、9月が準決勝、勝ち上がった2か国で11月末に決勝がある。

 去年はクロアチアとアルゼンチンが決勝に残り、デルポトロの活躍でアルゼンチンが優勝した。

 日本は去年、ワールドグループに残留できた。とてもがんばったといえる。錦織の活躍があればこそ、だろう。だが、今年の1回戦、錦織は出ない。相手は強豪のフランス、まず勝ち目はないが、日本の若手選手にがんばってもらいたい。

 そして、そのフランスの出場メンバーがこの写真である。

 ミーハーといわれるのを覚悟でいえば、「きゃー、カッコいい!」

 左端、リシャール・ガスケ「流れるようなテニスは美しさと才能にあふれ、観る者をうっとりさせる」
 その隣、ニコ・マユ「フランス映画の渋い脇役のような独特の雰囲気をもち、古風ながら、なぜか人目を引く魅力的なルックス」
 真ん中、ジル・シモン「ヴァンパイアの目と輝くような笑顔で人を魅了する」

 いずれも、『ラヴ・ゲーム』(エリザベス・ウィルソン著、白水社)からの引用。

 右の2人については、残念ながら言及なし。ルカ・プイユとピエール・ユーグ・エルベール、この2人はまだ若いけど、将来有望。というか、プイユはランキングでいえば、このメンバーのなかでいちばん上。今回はケガのため控えになっているが、もしかしたら出るかも。

 スポーツ選手をキャラクターとして見るのはあまりよくないことかもしれないが、テニスは個人競技だけに、そして試合時間も長いために、どうしても選手の人間性に注目が集まる。

 コートにいるのは対戦する2人の選手だけ。心身ともにぎりぎりまで追い込んで、何時間もボールを追いかけているうちに、おのずと内面があらわれてしまうのだ。スーパーショットやパワープレイ、頭脳を使った駆け引きだけでなく、選手の人となりがあらわれる。それがテニスの魅力のひとつでもあるね。

 フランスの選手にくらべると、日本チームは、テニスの技能だけでなく、人間的にまだまだ未熟で、大人の魅力にはほど遠いといわざるをえない。もちろん、これからどんどん力をつけ、人としても成長し、ますます輝いてほしいと心から願っている。錦織さんだけでなく、たのむよ、みんな。

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.03.03.更新)









 3月3日は雛祭り。

 女の子の節句にふさわしい映画を見てきました。

 『未来を花束にして』……この邦題は、たぶん担当者がさんざん苦労して考えたのだろう。運動を未来につなげたいという主人公や映画製作者たちの思いを、活動家たちが胸や帽子につけた花束と結びつけて、一般受けするようなイメージを喚起させたい、と。しかし、ちょっと的外れのような気がする。

 原題はSuffragette (とくにイギリスの)「婦人参政権論者」 というストレートなもの。Suffrageは投票を意味するラテン語から派生した言葉で、女性形名詞をつくる -ette が語尾につく。そもそもこの-etteには「小さい」とか「劣っている」のニュアンスがあるので一般的には避けられるようになっているとのこと。

 当時も、女がこのような活動に加わることにたいして、ばかにするような見方があり、身の程知らずとも呼ばれ、良識のある人びとの眉をひそめさせた。

 当時も、というのは、いまでもそんな状況は変わっていないと思うからだ。

 たとえば「女子力」とはなんぞや。「女子力」が高いだの低いだの、揶揄するような口調がまかりとおる。やめてくれ!  

 主人公は洗濯工場で働く女性で、過酷な労働条件、社会的な立場の低さが具体的に描かれる。すごくきつい。見ていて落ち込む。理不尽さに腹が立つ。  

 追い詰められた主人公が過激な活動に傾倒していく気持ちもわかるわ。  

 投票権、参政権を手にするために命をかけて戦った女たちがいた。命をかけて、というのはレトリックではなく、じっさいに運動の渦中で死んだ女性がいて、それが世論を動かす一助になった。そのエピソードもこの映画では描かれている。

 いま、当然のように選挙権を得ていながら、それをろくに行使しない人たちにぜひ見てほしい映画だ。そして、「女のくせに」とか「女らしくない」とかいう言葉を口にしたことがある人のすべてに見てもらいたい。  

 映画『メリー・ポピンズ』に登場するバンクス家のお母さんはこの婦人参政権運動に熱中して家庭を顧みないのだが、さびしがっている子供たちを見て、最後には運動の象徴であるたすきを外し、それを子供たちの凧の尻尾につけて、家族そろって凧揚げに出かける。中学生のときにこの映画を見た私は、「そのたすきを外すことが本当に子供たちのためになるのか?」と疑問に感じたのだった(マジで)。

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.04.03.更新)




 新幹線あさまで長野へ行ってきた。戸隠山はまだ雪をまとっており、高原は空気がしんと澄んでいて、とても気持ちよかった。寒かったけど。

 戸隠といえば蕎麦。友達が車を出して、はるばる連れていってくれた、戸隠スキー場よりさらに奥のお店。蕎麦はあまり黒っぽくなくて、風味がよい! 熱い蕎麦湯も美味。

 ふだん東京では、「そばがき」ってあまり食べないよね。こんなになめらかなのは初めて。薬味がいろいろ。

 

 そば粉を使った料理は生蕎麦だけではない。そば粉のガレットはアボカドやトマト、野菜もたっぷりで、長野名産のサーモンも使われている。見た目も色鮮やか。

 ガレットのあとは、デザートのブラマンジェ。バナナ、キウイ―、苺が飾られていて、ほんわりした甘さ。  

 小布施といえば、栗が名物。ENTOTSUエントツというカフェは11時から16時までの営業で、メニューは栗のモンブランと飲み物のセットのみ。行列ができる人気店だった。やっと席について、運ばれてきたモンブラン。「でかっ!」まるでムクイヌのような見た目。

  

 夜は長野駅そばのスペイン・バルで、テニス観戦友達とオフ会。一人は長野在住、もう一人はバルセロナから里帰り中、私を含む2人は千葉と東京から。生い立ちも仕事も、住んでいる場所もさまざまな人びとが共通の趣味を通じて知り合い、いっしょに出かけ、ご飯を食べ、飲み会ができるのは、SNSのおかげ。年をとっても新しい友達ができ、1人で家にこもっていなくてすむ……よい時代になったものです。

 4月になって、裏の公園でお花見。「四川フェア」が開催中だったので、中華の屋台がいろいろ出ており、紹興酒をゲット。買ってきて家で食べた焼きそばがものすごく辛い。さすが四川。唐辛子の唐揚げ(これはそんなに辛くなかった)とエッグタルト。

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.05.08..更新)




 テニスのバルセロナオープン観戦に行ってきました。スタジアムでのランチは粗食になりがち、とはいえジャンクフードが好きなので無問題。定番のホットドッグ、ケチャップとマスタードをたっぷりかけて乾燥オニオンをトッピング。ハンバーガーも定番です。お肉はジューシーでおいしいよ。その場で焼いてくれるホットサンドと大会公式スポンサーのシュウェップス。私はシュウェップス・リモンがお気に入りなのだ。

 

 スペインへ来たらかならずついてまわるのがカフェコンレチェ。ミルク入りコーヒー。とても安くて、水より安いことも多い。マヨルカ名物のエンサイマーダ。ラードを使って焼いてある渦巻き型のパンで粉砂糖が振ってある。おやつに最適。滞在中、やっぱりうれしいのが味噌汁! 雨のつづいたある日、ホテルのそばの日本料理店で寿司と味噌汁。わりと繁盛していて、店を出たときにアルゼンチンのテニス選手べロックさんと遭遇。バルセロナの日本料理店の前で通りすがりのべロックさんを認識できるのはそこそこのテニスファンといっていいであろう。

  

 ごちそうも食べたよ。今回は6人のグループだったので、レストランの予約もしやすく、カバを1本たのんでちょうどよい人数だった。その分、ビールは飲まなかったんだけどね。フィレ・ミニョンは今回食べたなかでいちばんおいしかった。つけあわせのポテトがほくほくでうま〜! ポルトクリストのさらに北へいった海岸沿いにあるSA PUNTA というレストラン。同じ店で注文した焼き野菜の盛り合わせ。ベビートマトは茎についたまま焼いてある。茄子やパプリカなど、あっさりしていて日本人向け。パエジャはこれで2人分。ショパンとジョルジュ・サンドが滞在したバルデモサのレストランで。

 

 今回、どのレストランでも出されたのが、オリーブはもちろん、パンにつけて食べる白くて軽いアリオリクリーム。ふわふわしておいしかった。ついパンを食べすぎちゃって、お料理が入らなくなるんだよね。スペインのパンはまずいといわれていたけど、今回は種類も多くなっていて、おいしかった。カタルーニャの定番デザート、クレマカタラナ。あまーーーい。人気のタパス・バルでカタルーニャらしいデザートときいて注文。パイ生地のなかにソウメンカボチャのジャムが包まれている。甘いワインといっしょに。

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.06.02.更新)




 5月の晴れた日曜日、庭でバラを育てている友人宅におよばれしてランチをしてきた。色とりどりのバラが咲いていてきれい。香りもそれぞれに違う。庭のテーブルに坐っていると、ほのかなバラの香りに包まれてほんとにいい気持ち。

 ご近所名物というすね肉の煮込みのほか、イワシのマリネ、手作りのサラダ、チーズに、ワイン赤白1本ずつ。ワインボトルのラベルにもバラの花が描いてある。

 スペイン土産の生ハムとキャビアを持参した。じつはこの生ハム、マヨルカのホテルで前の客が忘れていったらしく、冷蔵庫のなかに入っていたので、いただいてきたのだった。ありがたく、おいしく食べてあげました。

 

 昼から夕方まで庭でおしゃべりをし、途中、地元のお友達2人も加わった。1人はボランティアで生活クラブ生協の地元の活動に従事し、もう1人はやはりボランティアで不用品をガレージセールで売ることをしているそうだ。女性たちは元気です。

 私がつくった料理2種。ポルチーニ茸のクリームソース・スパゲティ、レタスと水菜とトマトに甘夏ミカンとゆで卵入りのサラダ。甘夏ミカンを入れるのが今の季節ならでは。

 庭の奥にひっそりとおかれた、バラに囲まれたテーブル。



(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.07.02.更新)




 那覇に着いたとたん、猛烈な湿気! 蒸し暑い! ふつうに歩いているだけで、眼鏡が曇ります。その日、沖縄地方の梅雨明けが発表される。ものすごく暑くて、日中は外に出ていられない。日が落ちるとなんとか過ごしやすくなる。マンションの植え込みもグリーンがつやつやとしてきれい。シーサーも暑さにゆだっているようです。りうぼう前の百日紅の花が薄紫で涼しげ。

 

  しゃらしゃらと風にそよぐ葉のようすが鳳凰の翼を思わせるところからその名前がついたホウオウボク。これもきれいです。ユウナの黄色も鮮やか。夕暮れの景色のなかで、鮮やかにぱっと浮かびあがる。那覇へ行くとかならず一回は食べる「ちゃいはな」のカレー。今回は玉子キーマカレー。ミニサラダとナンとラッシーがつく。

 

 沖縄名物ブルーシールアイスクリーム。日中は出かけず、夜になってから桜坂劇場へ映画を見にいく。「20センチュリー・ウーマン」と「カフェ・ソサエティ」をはしごして、幕間にカフェでジンジャーエール。「カフェ・ソサエティ」なんか観客が2人だけだった。ウディ・アレンはこのところ若さへの郷愁にこだわりがあるらしい。ハリウッドとニューヨークが舞台の1920年代の上流階級、そしてワナビーたちの人生。上流とはいえ、映画界なので暗い世界とのつながりもある。若い日の恋は、理想化されていっそう美しく感じられるものなのかな。

 行きの機中&那覇滞在中に読んだ『すべては訓練次第 NADAL NOTE』トニ・ナダル著。おじさんのいうことをなんでも信じてしまう子供時代のラファが可愛い。



(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.08.03.更新)




 7月は誕生月なので、自分にプレゼント。フィギュアスケートのショーを新横浜と東伏見の2回見てきた。写真は東伏見のダイドードリンコ・アリーナでのプリンス・アイス・ワールドのときのもの。終演後の「ふれあいタイム」で撮影。よい席を買うとリンクサイドでスケーターと「ふれあえ」るのだ! 新横浜では撮影不可でした。

 本田太一くん、本田きょうだいの長男。ショーはまだ慣れていないみたいだったけど、ふれあいタイムでは大サービスで何回も出てきて、ポーズの注文にも気さくに応えてくれた。今季で引退の村上加奈子ちゃん、トレードマークの笑顔炸裂。表情豊か。体型がすごくスマート。ベテランの本田武史さん。家電にくわしいんですね。隣のファンが家電の話を振っていた(笑)。

 

  荒川静香さん、毎度思うけど、細くてきれい。イナバウアーしながら、ファンに手を振るという、ちょっとおかしなスケートを見せてくれた。ひさしぶりにリンクに戻ってきた小塚崇彦さん。自分から握手の手をさしだしてくれるイケメンっぷり。滑りもあいかわらずエレガント。安藤美姫さん、とくに好きではないのに、目の前に来るとつい「きれいでした」と人にいわせるオーラあり。やはり魔性か。ファンからヒマワリの花冠をプレゼントされていた。

 

 町田樹さん、ぜったいてきに人の視線をくぎ付けにする魅力あり。3幕もののドンキホーテ最高です。見るたびにアイラインが濃くなるような気がする。三原舞依ちゃん、スケートがすごく安定している。新横浜では紫の衣装でタンゴを滑り、妖艶さを出していた。とてもキュートなのに恐るべき17歳。

 お目当ての宇野昌磨くん、反対側の客席から回り始めたので、ファンに引きとめられ、なかなか近づいてこない。プレゼントの量がものすごい。花やプレゼントに埋もれて姿が見えないほど。ようやく目の前に来ても係の人にせかされて、すぐに移動。でも、握手してもらっちゃった! 新横浜ではショートのビバルディ四季の「冬」(スピン最高)、東伏見ではフリープログラムのトゥーランドットを見た。クワド最高。「誰も寝てはならぬ」はホセ・カレーラスの歌を使用。ほんと、カラフ王子そのまま。というか、ほんものの王子さまって感じ。

外は気温35度という暑さのなか、リンクサイドは冷えひえ。Tシャツにサマーセーター、ジーンズの上にダウンコート、首にスカーフ、膝にフリースのひざかけ、熱いお茶を入れたポットと防寒対策ばっちり。新横浜ではネーサン・チェンやメドヴェジェワのスケートも見られてとても楽しかった。

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.09.01.更新)




 六本木の新国立美術館でジャコメッティ展を見てきた。

 最近の美術展で目につくのは、写真撮影可の部屋があること。SNSの流行で写メとともにコメントをアップすることで、口コミ効果が期待できるのだろう。作品だけでなく、オブジェと一緒に写真が撮れるコーナーを作っている場合もあって、なかなか面白い。

 ジャコメッティ展でも、最後のほうに代表作ともいえる3点を展示した部屋では撮影が許可されていた。ほとんどの人がカメラではなく、スマホかタブレットで撮っているのが興味深い。  

 薄暗い部屋で、作品だけにライトがあたり、周囲の鑑賞者が写メを撮るために立ち止まっている。そのようすを見ていて、人びとがまるで木立のように思え、そのなかを歩いていく長身の男というイメージを連想した。静止している彫刻のほうが動いているように感じられ、むしろ生きているはずの鑑賞者が立ち止まっている。

 そういえば、こんな感想もあった。
ジャコメッティの彫刻はどちらかといえば、動きが少ない。つまり、原則として、両腕は体の両脇に垂らし、足にも歩いているような気配がない。だが、あの粘土の灰色に覆われたアトリエでそれらの彫像を見るとき、たぶんそのとても多岐にわたる大きさのせいかもしれないが、私にはつねに、すべてが動いているように感じられた。すべてが私に向かって近づくか、または私から遠ざかっていくのだ。
 彫刻とは、動きを一瞬のうちにとじこめるものであり、その捉え方が巧みであればあるほど、その一瞬だけでなく前後の時間も感じさせるのだろう。彫刻作品が動いているように感じることは珍しくないようだ。この文章を書いたのはピカソの恋人だったフランソワーズ・ジローである。

 

  というわけで、これまで展覧会の撮影コーナーで撮った自写像3連発。自写といっても、近くにいたお兄さんに撮ってもらったんだけどね。そもそも「撮って」とお願いする相手のほとんどは男性なのだ――だいたい男のほうが気楽に撮ってくれますな。

 バルテュス展(3年前の京都で)、ゴッホとゴーギャン展(ゴッホの椅子のレプリカに坐って)、BABEL展(小さい魚を大きい魚が食うタラ夫像の前で)

(なかの ゆうり)








七月便り


中埜有理(2017.10.01.更新)




 プラハの食卓。プラハなのにウィンナコーヒー。奥はカフェラテ。コーヒーは全般においしかった。

 真ん中は有名なチェコ料理、グラーシュのダンプリング添え。ダンプリングというから、ニョッキみたいなのかと思ったら、蒸しパンみたいな食感だった。けっこうおなかにたまる。青唐辛子がものすごくカラい!

 チェコといえば地ビールが有名。まずはライトビールを試してみた。のど越しさわやかでおいしい。

 

  

 トマトサラダは、長ネギの輪切りみたいなのがのっていて、さっぱりした味。ドレッシングも油を使っていないようだった。これくらいのプチサイズがうれしい。

 スープで煮た白ソーセージ、左上の小皿には生姜とマスタード。右上はチーズのフライにフライドポテト添え。隣のテーブルの人が注文していて、おいしそうだったので試してみた。ガイドブックによるとホスポダ(ビヤホール)の定番だそうだ。お肉の料理は重そうだったので……日本人は小食で困るね。

 これはストラホフ修道院のレストランで注文したのだけど、中身がなんだかわからない。麦のリゾットのような感じで、上にパルメザンチーズの削ったのとイタリアンパセリのようなものがのっている。メニューには、チェコの伝統的な家庭料理というようなことが書いてあった。味はよくて、おなかにやさしい一皿ではあった。

 

 チェコ名物のお菓子(菓子パン)のトゥルデルニーク。真ん中の写真のように棒にパン生地を巻きつけて炭火で焼いて、中にジャムやチョコを塗ったり、アイスクリームを詰めたりして食べる。アイスクリーム入りを食べてみた。パン生地がもっちりしていてボリュームがある。繁華街のいたるところでこの屋台が目についた。みんなよく食べていた。

 黒ビールも試してみた。ギネスほど濃厚ではなく、色のわりにさっぱりしている。今回はテニス観戦仲間のKIAとブリ子がいっしょ。



 ストラホフ修道院から坂を下って、ジンジャーブレッド・ミュージアムへ。ミュージアムといっても、ただのお菓子屋。でも、店内にはいろんなジンジャー・クッキーが並んでいて壮観だった。お土産にクッキー型を買ってきた。

 壁の人型や色とりどりのハートも全部クッキーなのだ! 色鮮やかなアイシングで飾り、文字も書ける。クッキーでメッセージを送るのはなかなか楽しそう。

 手前はアメリカン・ハンバーガー、フライドポテト添え。デカいよ! 後ろに見えるのがチェコの名物料理らしく、田舎風の堅いパンをくりぬいてスープを詰めたもの。これも直径20センチくらいあるので、とても完食は無理。



(なかの ゆうり)