【七月便り】バックナンバー 2011年  中埜有理(なかの ゆり)   

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七月便り


中埜有理(2011.01.07更新)


元旦の富士山
2011年 明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。本年もどうぞよろしく。

 お餅の威力ってすごいですね。
 今年は元旦、2日とウォーキングをしています。

 ろくにお節も作らなかったのですが、お雑煮くらいは、と思って、朝、お餅を一個、お雑煮に入れて食べました。そのあと、ウォーキングに行きました。ふだんだと、40分くらい歩いて帰ってくると、体重が500gくらい減るのです。まあ、一日で1kgぐらい増減するのはふつうですけどね。

 ところが、お餅を食べた日は、体重が減らないどころか増えている! おなかのなかで膨らむのでしょうか? 3日は歩くのをさぼって、4日は初エアロビクス。5日もウォーキングに出かけましたが、減量効果はあまりなし(がっくり)。

 ということで、今年は「量を減らし、質を高める」ことを抱負とします。
 体重も、身の回りの雑多なモノも量を減らす方向で。
 仕事も、量を減らして質を高める。
 ただ、あまり減りすぎてゼロになってしまうと、質を高めようがないので、どうかよろしくお願いします>発注者さま各位。

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2011.02.10更新)


雨降りのときトトロが傘代わりにもっていたクワズイモの葉

巨竹の説明をするガイドさん
石棺の発掘現場
湊川原人の顔の復元図
ツアーの集合場所、洞窟のなかにあるCave Cafe

 沖縄県南城市にあるガンガラーの谷の見学ツアーに参加してきました。

地下水によって削られた鍾乳洞の天井の岩が崩落して谷ができます。その谷には沖縄独特の植物が生え育ち、鍾乳洞のなかには、旧石器時代および縄文時代のヒトの住居あとらしいものが見つかっています。しかも、つい最近、石棺に入って葬られた人骨が発見されたそうです。

 見学ツアーは予約制で、ガイドさんに引き連れられて1時間20分のコースです。クワズイモや巨竹の説明をきき、鍾乳洞の成り立ちを教わり、発見された原人の復元図も見せてもらいました。

 ガンガラーの谷の見学ツアーが始まったのでは2007年だそうです。那覇は行くたびに町が整備されて、どんどんきれいになり、近代化しています。昔の沖縄らしさが消えていく一方、こういう有意義で新しい試みも増えているんですね。このツアーはとても面白かったので、採算がとれないから中止、なんてことにならないで欲しいと思います。

 沖縄へ行くかた、機会があったらぜひガンガラーの谷へ。

ガンガラーの谷の詳細はこちら

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2011.3.6更新)


アンタークティック・タータン
ハンチングとスカーフ

 南極のタータン・チェックを紹介します。以下はチラシの文面(原文は英語)。
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 このタータン・チェックは、南極大陸の地理と自然をヒントにして作られた。その色合いは、南極と周囲の大洋や水域を象徴している。中央の大きな白い四角は、氷に覆われた大陸をあらわす。その四角の中央に十字形をなすブルーの細い線は磁石の四つの方位を示し、その四つが交差する南極点を意味する。氷河にすっかり覆われた岩盤と、一部が埋没した山脈は、大陸を示す白い四角のなかのグレーのラインで示される。一方、やや幅の広いグレーの帯は大陸の周辺部に露出した岩である。その岩の上にはオレンジの地衣類が生えるので、グレーの帯の隣にはオレンジの帯がある。

このオレンジに黄色と黒と白を合わせたものは、皇帝ペンギンの羽毛の色でもある。黒と白はほかのペンギンとその他の海洋生物もあらわす。白の細いラインは大陸周辺部を覆おう薄い氷棚、その隣の薄いブルーのラインは沿岸の浅い海域、そして濃いブルーは水深の深い南極海を意味する。最後の白い細いラインは南極大陸をふちどる海岸線を示す。隣りあった薄いブルーと濃いブルーは活気にあふれた夏の南極と厳しく暗い冬の南極の対比をも示している。

ロス・ジョーンズのデザインによるアンタークティク・タータンおよびアークティク・タータンは、UK南極世界遺産トラストの公益事業のために製作された。UK南極世界遺産トラストは現在および将来の南極の歴史遺産を保護する目的で活動している。
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 南極世界遺産トラストのサイトはこちら

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2011.04.02更新)




 「ジシュクってなに? フキンシンってたべられる? それ、おいしいの?」という能天気なブライスです。
 人間がいくら自粛しても、桜の花に向かって「このご時勢だから、派手に咲くな」とか、月に「目立たないように、ずっと欠けていろ」とはいえません。
 そして、私たち人類にとって、美しいものを見て心をなごませるのは、惨事を目にして嘆くのと同じくらいナチュラルなことです。
 季節はまさに春! できるだけ外に出かけて花をめで、月を眺めましょう。地震酔いの治療にもなります(棚から落ちて顔面を打っても平然としているブライスには、地震酔いなどカンケーないのだが)。

(なかの ゆり)




七月便り


中埜有理(2011.05.02更新)



 ブエノスアイレス市内観光のとき、ガイドさんがピンクの花を咲かせる街路樹のことを「酔っ払いの木」といっていました。見たところ、沖縄県那覇の開南付近で街路樹に植わっているトックリキワタにそっくりです。ネット検索をしてみたら、やはり同じものでした。

 そのトックリキワタ、2月に那覇へ行ったとき、見事に実をつけている木があったので写真を撮ってきました。

 この実が熟すと地面に落ちて殻が割れ、なかから綿のようなふわふわの白い実が出てきます。ウィキペディアによると、パンヤ科だそうです。

 原産は南米なので、東京では見たことがない。沖縄へ行くようになって初めて見たんだけど、果実の形といい、おなかの膨らんだ幹といい、きれいなピンクの花といい、とてもユニーク。

 実が熟すと、そこらじゅうに白くふわふわしたものが落ちてきて、道端に吹きだまって、お掃除が大変だなあと思ったものです。その実を一度触ってみたいと思って、ある日、あまり人目のない漫湖公園で地面に落ちている果実に触ってみました。見た目はふわふわした感じなんですが、触ってみると、ちょっとべたついていました。そのときはまだ正体不明の木だったので、かぶれたりしたらいやだと思って、あまりじっくりとは触らなかった。

  ウィキペディアにはこう書いてあります。「スペイン語で"Palo borracho"(酔っぱらいの樹)と呼ばれるが、これは樹の幹が膨らんで、酔っぱらいの腹のように見えることに由来する」。酔っ払いの腹というには、膨らんだ部分が下過ぎるような気がするけど。

  一方、和名のトックリキワタは、膨らんだ幹の形が日本酒のとっくり(徳利)に似ていて、木になる綿(キワタ)だから。こちらのほうが論理的です。そういえば考えてみると、南米には徳利はないのよね。徳利の形はワインボトルともちょっと違うし。

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2011.06.03更新)


鬼太郎とネズミ男に迎えられ


にぎわうローズ・ガーデン


カメラマンが大勢(私もその1人)


クラシックで素敵
 5月半ば、深大寺と神代植物公園のローズ・ガーデンに行ってきました。この公園は、中学生のときに、美術部の一員としてスケッチ旅行に来て以来です。そのときは三鷹からバスで行ったような記憶がある。重い油絵具の道具一式を抱えていったから、ずいぶん遠いような気がした。いまは吉祥寺から深大寺行のバスで30分。便数も多いし、便利になりました。

 深大寺といえば『ゲゲゲの女房』ですね。土産物店の前に鬼太郎とネズミ男がいました。お昼ごはんに名物のお蕎麦を食べて(量が多すぎ! 食いしん坊の水木しげる先生ならいいかもしれないが)、境内を散策、お賽銭をいれてお参り。裏手の入り口から神代植物公園に入れます。

 ローズ・ガーデンは地面を掘り下げてあって、高いところから見渡すことができます。こういう形を「sunken garden」 というんだと、同行した友達(英文学の先生)に教えてもらいました。sink sunk sunken で、「沈む」の意味ですね。日本語だと「沈床園」というんだって。高いところにある空中庭園とは反対ですね! 

 色とりどり、形もさまざまなバラが咲き乱れていて、とてもすてきです。それに、あの香り! 昔、家の庭に真っ赤なバラが植えられていて、好きなだけ切り取って遊んだのを思い出しました。バラの香りはほんとに心が安らぎます。嗅覚のついでに、おなかのほう安らげようと、バラのソフトクリームなどを食べて。

 つぼみから花開こうとする瞬間のバラの花は、造形的にも二つとない美しさ。たった数時間でその完璧なバランスが崩れてしまうところも、生命の本質かもしれない。地震のあとに思い知った、限りある生命のはかなさを感じます。

 園内には、改良の手が加えられる前の原生種のバラも植えられていました。中東原産だったり、オリエント産だったり。花びらが多層になっていないシンプルな花もワイルドでなかなかよい。

(なかの ゆり)


七月便り


中埜有理(2011.07.03更新)



 ツイッター……やってますか? 去年の夏ごろ、アカウントをとったのですが、最初は「これどうやって使うもの?」という感じでした。

 ツイッターやっててよかったと思ったのは、3月の大震災のとき。電話がまったく通じなかったとき、ツイッターのダイレクトメールは届きました。通じただけで、実際に動くことはできなかったので、結果としてやきもきするだけだったのは、よいのか悪いのか。

 その後、テニス好きなお友達とやりとりするようになりました。昔のパソコン通信のチャットみたいな感じで、テレビやパソコンで試合を見ながら「シングル・バック・ハンドがかっこいい!」だの、「へたなんだから、ネットに出るな」だの、「バモ、ラファ!」だの、わーわーいいあえるのが楽しい。しかし、携帯を片手に握りしめてテレビに向かってポチポチしているのは、あまり優雅な姿ではない。

 先月の「ぐるぐるくん」でもジョコビッチの話題が出ていたけど、やってくれました。ジョコビッチがウィンブルドンの決勝まで勝ち上がり、ついに世界ナンバーワンの座に! おめでとう、ノール! 全仏オープンでのフェデラー・ジョコビッチ戦の興奮がさめないままウィンブルドンに突入したのですが、フェデラーが「自分の庭」であるはずのウィンブルドンで準々決勝敗退してしまい、ファンとしては大ショック。そのフェデラーを破ったツォンガを下して、ついにジョコビッチがナダルを抜いてトップです。

 というわけで、先月と同じく、決勝を明日に控え、いまはまだ優勝の行方はわかりません。優勝して名実ともにナンバーワンの実力を見せるかジョコビッチ。それとも、一位の座は明け渡しても優勝カップは渡さないと意地を見せるかナダル。たのしみですね!

 ところで、いろいろな雑誌もお知らせや雑談にツイッターを使っています。テニス雑誌の『スマッシュ』がツイッター経由で、「どの練習ウエアがかっこいい?」という投票アンケートをしていたので、私も参加。そしたら、なんと賞品の全仏オープン・プログラムを送ってくれた! 新聞紙半分くらいの大きさで、どっしり重い。表紙はモノクロのナダルの大アップ。すてき、すてき! フェデラーやジョコビッチ、クラシックなロングスカートのユニフォーム姿でラケットを振っている女子選手シュザンヌ・ランランの写真も入っていました。残念ながら文章はフランス語なので、すらすらとは読めないんだけどね。

(なかの ゆり)




七月便り


中埜有理(2011.08.03更新)







 あいかわらず引きこもりの毎日ですが、今月は友達が誘ってくれて、何回かお出かけしました。

 久しぶりに食卓観察。

 京都から出てきた友人を囲んで、気軽なフレンチ。ギリシャ風サラダ(トマトとチーズ)、鴨のソテー。サービスがちょっともたついたけど、味はよかったです。赤ワインと。

 喪中の友人を励ますのと、ふだんの運動不足解消のために、豊島園にある「庭の湯」へ初めて行ってきました。練馬駅で待ち合わせ、夕方から出かけました。まず入園料を払って、水着に着替え、屋内のジェットバス、水流マッサージ、打たせ湯などが設置してあるプールへ。それから、外にあるジャグジーに浸かります。ぬるい温水プールのマッサージ機能が気持ちいい。

 戸外のジャグジーはひんやりした夜の空気で、ほてった体をやすませることができて、これも快適。アロマ・サウナも試してみました。熱された石(?よく見えなかった)に係員のお兄さんがアロマ水をじゅっとかけると、一瞬にして蒸発して、サウナの中に芳香のある水蒸気が立ち込めます。温度が急にあがって、息が苦しい! でも、肺や胃の内側から温まっていくようで、体によさそう。暑さに耐えられなくなったら、外に出て冷水シャワーを浴び、配ってくれる氷の塊を口に入れてなめます。

 さて、夕食を食べようということになり、水着を脱いで、部屋着(施設備え付け)姿になり、マッサージの予約を入れました。夕食は、冷たいサラダうどん、野菜がたっぷりでおいしい。湯上りソフトクリームも。
 夕食後にマッサージ室へ。肩こりはないはずなんだけど、固いですね、といわれちゃった。ふくらはぎも固いとか。全身もみほぐしてもらって、脱力しました。気持ちいい。
 そのあと、水着なしのふつうのお風呂に入って、髪や体を洗って、閉館ぎりぎりに退出。堪能した〜

(なかの ゆり)




七月便り


中埜有理(2011.09.03更新)



 横浜美術館その他で開催されているヨコハマ・トリエンナーレに行ってきました。

 昔、読売アンデパンダン展というのがあったなーと思って、ウィキで調べてみたんだけど、1963年で最後になったと書いてあった。不思議だな、大学生のころに見に行った覚えがあるんだけど……廃止の理由として、作品がしだいに「過激さを増し……美術館側から猥雑性、施設毀損の可能性を理由に一部作品が撤去され」たとある。騒ぎになったことは覚えているような気がするが……もしかして(自分の)年齢詐称か?

 とにかく、アンデパンダン展を連想したのは、いわゆる絵画や彫刻の枠から出た作品がどどーんと並んでいたから。昔は、キネチックアートとか、オプアートとか、ハプニングとか、インスタレーションとか、いろんな名称で呼ばれたけど、いまや、もうジャンル分けなど不可能で、なんでもあり、の状態。美術展というより、巨大な遊園地のようです。観客参加型の作品も多いしね。

 気に入った作品をいくつか。最初のは大量の画鋲でできている。きらきら光ってきれい。私はいつもいってますが、キラキラするものが好きです。ブランクーシの「空中の鳥」(トリエンナーレにも出展)やザッキンの「三美神」(ブリヂストン美術館蔵)が大好き。というわけで、この画鋲も気に入った。

 2番目は、横浜の家庭の子供部屋とつながっていて、部屋で点灯されると、しずくの形をしたライトの電気が消え、部屋の電気が消えると、ライトが点くという仕掛けだそうです。昼間だったので、ほぼ全部のライトが点いていました。これもキラキラですね。

 3番目は黒い布のカーテンで覆われた小部屋の中に設置された、立体作品。クレムリンを連想させる玉ねぎ屋根の建物群です。作品の解説をほとんど読まなかったので、作者もタイトルもわかりません。夏休みなので、子供たちも大勢来ていて、せっせとメモをとったりしていましたが、大人は気楽でいいよね。レポートを書く必要もないし、成績もつけられない。お勉強じゃないんだから、ただ楽しめばいいのです。

 4つ目は、コンクリートの床の上に、ガラスかアクリル製らしい球体がいくつも置いてある。奥に見えるのは、ラベンダー色のおそろいのTシャツを着た係員の女性で、作品の一部ではない。

 その次は、メレット・オッペンハイムの「リス」……やっと、作者とタイトルを書けた。毛皮でできたティーカップとソーサーで有名なシュルレアリスムの女性アーティストです。

 馬車道の倉庫に場所を移って、卵の中に書いてある字を電球にすかして見るという作品。係の女性がやって見せている。ほんとに何でもありでしょう? 

 最後に倉庫の外に出たら、空の光、水のこまかな波、影になった家並みの港湾風景がまるで、フェルメールの「デルフト風景」のようでした。

(なかの ゆり)




七月便り


中埜有理(2011.10.04更新)

       
左・『ラファエル・ナダル自伝』  右・楽天オープンで試合中のナダル


 10月初めは有明のテニスの森で、テニスの楽天オープンが開幕中です。一番人気は、なんとっても「ラファ」こと、ラファエル・ナダル。そのナダルが初めて自伝を出したので、さっそく読んでみました。楽天オープンに合わせて、特急で邦訳が出ました。翻訳者なら英語版で読めって? それは違います。仕事でずっと英語漬けなんだから、楽しみの読書くらい日本語を読みたいんです! 

 『インビクタス 負けざる者たち』(映画にもなった)の著者ジョン・カーリンが共著ですが、この本はゴーストライターが書いたものではないですね。たとえ、語りおろしだったとしても、ナダル本人にしか知りえないことが書いてあるからです。それは2008年ウィンブルドンの決勝、ロジャー・フェデラーとの5時間を超す死闘について語っているところ。

 まるで、対局をふりかえる棋士のように、自分の打ったボールと相手のリターン、すべてのショットを記憶している。記録があるのかもしれないけど、どういう意図で、どのプレースにボールを打ち込み、それが失敗したか成功したか、そしてロジャーのリターンがどんなふうで、そのときの自分の心と相手の気持ちはどうだったか。それは記録ではなく、記憶でしかたどれません。

 興味のない人にとっては、なんて退屈な、と思う記述かもしれない。でも、それだけ綿密にふりかえり、そのうえで、前年2007年にロジャーに負けて、シャワールームの床にしゃがみこんで「30分も泣いてしまった」という言葉。それだけで、もうファンはうるうるきてしまう。

 やはり、すぐれたスポーツ選手には知性があります。16歳でプロになったナダル。学校教育だけが人間を育てる場ではないってことがほんとうによくわかりますね。

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2011.11.04更新)

  


 8月の沖縄旅行を台風のためにキャンセルした友人が10月半ばに遊びに来てくれました。本島をゆっくりめぐるのは初めということで、本部半島の美ら海水族館まで行ってきました。

 イルカの沖ちゃんやモモも元気に跳ねていました。オキゴンドウのゴンちゃんも芸達者ぶりを見せてくれた。10月の沖縄は暑くもなく(とはいっても、日差しは強烈)、寒くもなく、お天気もよくて観光日和でした。

 エレベーターで水族館の上階に昇ると、上から水槽を見ることができます。波が立っているので見にくいのですが、大きなジンベイザメの魚影が。



 水族館のあと、私も行ったことがなかった備瀬のフクギ並木を見にいきました。フクギの葉は艶があって、ぴんと張っていて、とてもきれい。見ために美しく、強烈な日差しをさえぎって木陰を作り、防潮・防風林として役に立つうえに、樹皮は染色に使えるという優れものの木です。

 シーズン中は水牛車が村落を一巡してくれるらしいのですが、いまはシーズンオフなので休業中。

(なかの ゆり)






七月便り


中埜有理(2011.12.04更新)

  


 ロンドン旅行の写真を追加します。トラファルガー広場のブリ子。なぜかクマの着ぐるみ姿。ナショナル・ギャラリー。朝10時からの予約で、30分前に集合。売り切れ続出だそうです。

 ロンドンは思ったより寒くなくて、地下鉄のなかなどむしろ汗ばむくらい。それにしても、朝は露がおりて、石畳が濡れ、午後は早くから霧が立ち込める。やっぱりロンドンでした。



 テート・モダンはリヒター展のほかは無料で、「詩と夢」というシュルレアリスム関連の展示も充実していた。夜に訪れたテート美術館。ネオンライトを使ったデザインが美しい。よる10時までやってました。カフェで一休みのブリ子。シャーロック・ホームズを気取って、帽子にマントだよ。

(なかの ゆり)